キスして、抱きしめて。 (ページ13)

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1連の出来事にポカンとしてると

優太が

「帰えんぞ！」

って歩きだす

そっからはずっと無言

こっちのペースなんか御構いなしの早歩き

『優太？』

聞こえてないのか振り返りはしない

『優太ってば！！！』

大きな声でそう呼べば

「何？」

って振り返る

『なんか…怒ってる？』

「…別に」

そう言ってまた早歩きで歩きだす

なんだよ…なんか怒ってるじゃん？
なんで私と一緒に帰るとか言ったのよ？
愛美ちゃんと帰ればよかったじゃん…

優太の後を追うのやめて足をピタリととめた

少し離れたところで優太が振り返る

「…何してるの？帰るよ？」

『1人で帰るから、先に行ってよ！』

「…ダメ」

『なんで？優太…なんか怒ってるじゃん』

「怒ってねーよ！」

その声がもう怒ってるじゃん

「いや、怒ってるけど、怒ってない…」

なんだよ、それ

「多分、怒ってるのは俺自身に…｣

「そんな立場じゃないのはわかってるけど…紫耀がお前を…って思ったら無理だった」

『…な、んて？なんか、知ってるの？』

優太はなにも答えない