優しくてすこしバカ

それから、、、、 ページ1

あれから･･･岸くんと社内であっても
どんな顔をしていいかわからず
あからさまに避けてるような態度をとってしまった

「どうしたんっすか？ボーッとして？」

私の顔のまえで手のひらをピラピラってさせると

「お酒も全然進んでないっすやん！」

と永瀬が私とグラスを交互に見てる

『いや･･･ね？こないだ飲みすぎたんで、反省してるのよ』

「あーーー。あの後大丈夫でした？俺、岸さんに全部押し付けて帰ってもーて」

『なんで帰ったんよ…？』

ため息と共にボソリと呟けば

「や、これがコレでして」

小指をたてた後、人差し指で角を立てるポーズをする･･･今どきの子がするかね？

「てか、なんかありましたか？」

『･･･』

無言のままチビりとレモンサワーを口にする

「やってまいましたか？」

急に声を潜めて聞いてきたもんだから
口にしたレモンサワーを吹いてしまった

「わかりやす！！！」

『き、き、岸くんからなんか聞いたん？』

「いやー岸さんそういう話全然してくれないんですよね」

完璧なフォルムの横顔がカウターの向こうを側をみてる

「ただ…なんか悩んでるぽいっなって」

「で、やっぱりやってしまったんですか」

一瞬真面目な顔したから、岸くんの心配をちゃんとしてるんだと、思ったのも一瞬

またちょっとゲスい顔して聞いてきた

『･･･』

「無視！！」

や？言えるわけないでしょ？？

記憶が飛んでて覚えてなくて？
翌朝と･･･結局あのあと岸くんのペースに流されて、もう1回しました･･･なんて誰が言える？！


若いって･･･凄いね！！！

とか思ってる場合じゃない･･･私は岸くんとどうなりたいのだろう

なかった事にはもうできない

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