53 ページ17
｢１回寝てみたらどうですか？｣
と言ってた山中ちゃんの言葉を思いだす。
寝てみたけど……やっぱり自分の気持ちがわからないよ。この先、彼とどうなりたいかがわからないよ。
同じ事を繰り返すのはもう嫌だけど、彼女と別れて私と付き合って！と詰め寄る気持ちにもなれない。
まだまだ暑い会社までの道のりを、今日も歩く
｢Aさーん！おはようございます！｣
山中ちゃんは今日も元気だ。
｢Aさん、今日櫻井さん来るみたいですね……｣
『あぁ、挨拶に来るみたいね』
｢何のですかね？今何もないのに｣
『独立……するって言ってたからそれじゃない？』
｢ええー！そうなんですか？？｣
｢ん？何でAさん、それ知ってるんですか？｣
大きな目をより一層大きく開いて聞いてくる
｢あれから会ってるとかないですよね？｣
『ないない。こないだ菊池くんか手がけたオーベルジュのレセプションパーティでたまたま会っただけ』
｢ああ、あれ結局行ったんですねー。電車で行ったんですか？｣
『ん？……車で』
｢車？Aさん運転できましったっけ？｣
『いや、その便乗してね……？』
｢へぇ。誰にです？｣
『……平野さん』
｢何それ！聞いてませんよー！！｣
ごめん、ごめんと山中ちゃんを宥める。
もーーっ、と言いながら
「話せる時がきたら話して下さいね！」
そう言って笑う山中ちゃんは、やっぱり侮れないなーって思った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 892人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Riri(プロフ) - 初子さん» 初子さん！そう言って貰えて嬉しいです。 (2019年8月1日 21時) (
レス) id: 0b07168624 (このIDを非表示/違反報告)
初子(プロフ) - 紫耀くん側の視点も良いですね！素敵です。 (2019年8月1日 16時) (レス) id: 53be1ac94d (このIDを非表示/違反報告)
Riri(プロフ) - 初子さん» またまたコメント頂きありがとうございます。初子さんも永瀬くん！実は永瀬くんが1番妄想捗りますw構想が纏まっまたらまた書くと思いますので、その時はまたよろしくお願いします！ (2019年7月18日 0時) (レス) id: 0b07168624 (このIDを非表示/違反報告)
Riri(プロフ) - ふみなさん» ありがとうございます！永瀬くん、短編の設定が気にいってまして、続きを書きたいなーとかは思ってます。長編もいずれまた纏まったら書きたいと思ってます。 (2019年7月18日 0時) (レス) id: 0b07168624 (このIDを非表示/違反報告)
初子(プロフ) - 終わってしまった！寂しいです。紫耀くん目線も楽しみです！そしてれんくんの作品を読みたいです！ (2019年7月17日 20時) (レス) id: 53be1ac94d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Riri | 作成日時：2019年7月4日 19時
