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とりあえずこれ、とTシャツを渡してくれた
『えと、私の服は…』
「ほんとに覚えてないんですね……部屋に入るなり、服脱ぎ出して、コンタクトもその辺に外して、ベットに入っていきましたよ」
ええー、そんな事してたの？恥ずかしくて、穴があったら入りたいくらいだ
『ごめんね……』 見苦しい姿見せてしまったな……
「ほんまですよー！こっちは22歳の健全な男なんですから！」
え？それって……どういう風に受け取ったらいいのかわからず、平野さんのほうを見る
「とりあえず！それ着てシャワー浴びてきてください。Aさんの服脱衣場にかけてるから！！」
急かされる様にそう言われたので。Tシャツに袖を通して、ベッドから出た。Tシャツは大きくて、太ももの真ん中あたりまで隠れはするものの、やっぱり恥ずかしくて、裾を引っ張ってバスルームへ向かった
脱衣場には私が昨日着てたドレス。きちんとハンガーにかけてあり、どうやら消臭のスプレーまでしてくれたみたいだ。
鏡に映る自分が我ながら悲惨な事になってるなと思う。それに比べて平野さんの顔の綺麗な事……この歳になってお酒でこんな失態を犯してしまうとは、しかも仕事関係のいくつも下の子の前で。情けないやら、恥ずかしいやらで、このまま何も言わないでスっと帰りたい気持ちになった
シャワーを浴びて、部屋へ戻る
「スッキリしました？」
『うん。ありがとう……』
「何か食べますか？」
『ありがとう、でも食欲はないかな……お水もらっていい？』
はーい、そう言うとグラスに並々とお水を注いでくれた。
顎に手をついた姿勢で私のほうをじっと見てる
『な、何？』
「いやー、昨日の事どこまで覚えてるんかなーって」
どこまで……正直あの場所で楽しく飲んでる所までしか記憶がない。が、断片的な記憶であの人の顔が浮かぶ……
『何かほかにも迷惑かけたかな？』
恐る恐る聞いてみた
「迷惑って事はないですけど……Aさん、まだあの人の事好きなん？」
心臓がドクっと跳ねたのは、図星だからなのか、平野さんの瞳のせいなのか……
『好きって事は……ないよ』
「昨日、酔いつぶれたAさんをあの人が部屋に連れて行こうとして、俺が連れて帰りますって止めたの」
そうなんだ
『あの人、よく引き下がったね？』
こういう時、絶対あの人は自分の思い通りにする人だ。簡単に引き下がったりしない。
「うん、Aさんが俺を選んでくれたから……」
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Riri(プロフ) - なおさん» 表現力が乏しくてサラリしか書けません(^◇^;)でも読みやすいと言ってもらえて良かったです。 (2019年6月8日 21時) (
レス) id: 0b07168624 (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - 何かすんごく好きなタイプのお話です。サラリとしていて読みやすい (2019年6月5日 22時) (レス) id: ce6d275439 (このIDを非表示/違反報告)
Riri(プロフ) - shokun82さん» ご指摘ありがとうございます。また修正しておきますね。 (2019年5月24日 0時) (レス) id: 0b07168624 (このIDを非表示/違反報告)
shokun82(プロフ) - 意外と言う字を間違えすぎてて (2019年5月23日 23時) (レス) id: e323144fab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Riri | 作成日時：2019年5月5日 22時
