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2人きりの車内、何を話せばいいのかな？なんて少し心配してたけど、平野さんがいろいろ話してくれるし、会話が途切れたら、大きめの声で歌うから、私もつられて一緒に歌ったりして、なかなか楽しいドライブになった
高速を降りると、どんどん景色が変わっていく
クネクネとした山道を通り抜けた先に目的地はあった。これは車じゃなかったら来るの大変だったなと改めて思う。木立の中に佇む白い壁の洋館……なんて素敵な場所なんだろう
車が指定された場所にとまる
『平野さん、本当にありがとう。これは車じゃないとなかな来れないわ』
「いえいえ、俺も1人で来るより楽しかったから」
そう言うと、後部座席へ手を伸ばし、ネクタイをとった。バックミラーで確認しながら、ネクタイを結んでいく
「どうです？曲がってない？」
身体を私の方へ向けて聞いてくる
『んーちょっと曲がってるかな？』
「ほんと？直して、直して！」
そう言うと、少し顎をあげた
ネクタイに手をのばす、自ずと近づくその距離に、ドキドキしてしうのは仕方の無い事だ
車から降りると、緑の優しい香りがした。頬をにあたる風も心地良く、都心に比べると暑さも幾分マシに感じる
所々にシャンデリアが飾られた木々の間を抜けてすすむ、白い壁に黒い三角屋根の欧風の洋館、近くでみてもやっぱり素敵だ
中も欧風ティストで纏めてあり、高い天井からシャンデリアがいくつも連なっている
外の景色が楽しめる解放的な大きな窓、その向こうには小さなプールとテラスが見える
『素敵…ここってオーベルジュなんだよね。いつか泊まってみたいな…』
思わず心の声が口をついて出てしまう、それくらいここは素敵な空間だ
「Aさん！」
名前を呼ばれて振り返ると菊池くんがいた
彼も相変わらず派手な髪の毛の色をしてる
「平野のも！遠いところわざわざありがとうな！！｣
「てか、Aさんは何できたの？車ないから大変だったでしょ？」
『あぁ、平野さんの車に乗せて貰って来たの』
「へぇ……いつの間にそんな仲良くなって……」
『仲良くって、今一緒に仕事させて貰ってるから、流れでよ！！』
ね！と平野さんの方を見れば、慌てて頷いてくれた
『それより菊池くん、ここ本当に素敵な所だね！』
「Aさんは絶対気に入ると思ってた」
そう自信ありげに答える所をみると、彼も相当ここが気に入ってるようだ
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Riri(プロフ) - なおさん» 表現力が乏しくてサラリしか書けません(^◇^;)でも読みやすいと言ってもらえて良かったです。 (2019年6月8日 21時) (
レス) id: 0b07168624 (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - 何かすんごく好きなタイプのお話です。サラリとしていて読みやすい (2019年6月5日 22時) (レス) id: ce6d275439 (このIDを非表示/違反報告)
Riri(プロフ) - shokun82さん» ご指摘ありがとうございます。また修正しておきますね。 (2019年5月24日 0時) (レス) id: 0b07168624 (このIDを非表示/違反報告)
shokun82(プロフ) - 意外と言う字を間違えすぎてて (2019年5月23日 23時) (レス) id: e323144fab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Riri | 作成日時：2019年5月5日 22時
