輝・6カラット ページ8
そして、足を踏み入れた途端。
都会以上の喧騒に、嫌になるほど耳につく女性の甲高い声。
うわー、ついこの間出席したパーティーよりうるさくない?
そのときの主催は私たちA家だったんだけど…
何倍もあるぞ、この騒々しさは。
うげー、と顰めた私を横目に……
美涼『うっひょーーー!!!ねぇすごいねコレ!こんな喧騒久しぶりだわ!!
ね、早く!こうなったらたくさん料理食べないと!!作ってくれた人に失礼しちゃうわ!!』
ほら、行こう。と腕を掴み、無理矢理引っ張られた。
いや、コレに出席するの初めてじゃないよね?
なんでそんなに反応がオーバーなの……
どうやら、Aはこういうのを得意としてないようだ。
A『うーん、分かったから。ついていくからさぁ、もうちょい控えめにしよう?
めちゃくちゃ目立ってるよ、、、』
うんそうしてくれ。頼む。
めちゃくちゃ視線浴びてるよ!!
いや、入る前まではこの格好も悪くないって言ったけど!
それはねぇ、あんまり目立たない前提なの。
彼女ことAは、目立って悪い気はしないが
自分から目立ちにいくのは嫌いな様子。
まぁ、それもそうだ
彼女も美涼も
父が有名過ぎるくらいの大企業で、社長を務めている
_________________が。
その有名なご令嬢である二人が……異端児だからだ。
そこからいろんな意味で目立ってしまった彼女は、
目立つのが好きではない。
美涼『別によくない?それにね、余計に目立つのはね、
Aちゃんが可愛すぎるからだよ!!広められて嬉しいでしょう?
もっと自信持って、私が保証するわ!!』
そうニヒヒっと笑う彼女に、
今日も折れるしかないみたい。
__________________
約一時間後
美涼『見て!このクレムシュニテ!めっちゃ美味しいわ!
あ、Aちゃんの持ってるそのワッフルも美味しそうね…
よし、もう一回とりにいきましょう!』
まぁ、あれから主催者さんによる紹介や、
おはなしがあったり、他の招待客と会話したり。
勿論、全然聞かずにスイーツを堪能してたわね…
え、って、また?
というか、どれだけ食べてるんだろう……
A『待って、食べすぎじゃないの?
…私達今のところスイーツだけじゃない……!』
___________________
おー、最近順調に更新できてる…
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:水菜 | 作成日時:2022年2月11日 19時