モトキと ページ37
モ「A〜、これ可愛いよ」
「ほんとだ!…でも高いし別の見よう?」
私の誕生日。好きなものをあげると言われたけれど、特に思い浮かばなかったからアクセサリー系を見ています。
さすがにあれが欲しい、これが欲しいとは言えないし、高いものをねだるのも気が引けます。
モ「好きなの選んでいいんだよ?俺のことはあんまり気にしないでいいからさ」
「でも、そういうわけにも行かないし…もうちょい考えるね」
モ「うん、いいの見つけて」
………
結局私が選んだのはお店の中では安めのピアス。それでもここのお店は高いものが多いから少し値が張る。
モ「はい、お誕生日おめでとう、A」
「ふふ、ありがとう。つけてもいい?」
モ「もちろん!早く見して」
いかにもわくわくという言葉が似合いそうな顔でこちらを見るモトキ。
揺れるようにできたこのピアスは存在感はそこまでないけれど、小さくつけられた宝石が光る。
モ「うわ、めっちゃ似合うじゃん」
「ほんと?嬉しいなぁ」
モ「これもつければ完璧」
いきなり首の位置に回された腕。
気づくと首にはネックレスが。
「えっ、!?これは!?」
モ「追加。受け取って」
サラリとそう言って前を歩き出すモトキ。
その首には私と同じネックレスがかかっていました。
モ「ずっと一緒だからね」
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作者名:リオ | 作成日時:2018年2月7日 0時