56話 勝利への鍵 ページ19
莉琥side
授業終了後
ありさにはちゃんと一言、言ってきた
『頑張って。』
そんな言葉を送られた
何日かぶりにきた、MANKAIカンパニー
「あ……。」
と、後ろから声がした
振り向くといかにも、好青年という人が大量の何かが入った袋を両手に抱えていた
「……！！！この前の！」
莉琥 「あ、この前見た人だ。」
「No.4さんですよね！」
莉琥 「莉琥って言います、えっとー」
紬 「月岡 紬です！えっと、冬組のリーダーをやらせていただいています。」
莉琥 「そーなんすね！あ、持ちますよ！」
紬 「うわぁ、ありがとうございます！実は買いすぎてしまって……。」
袋に入っていたのは、大量の花の苗と肥料だった
莉琥 「趣味なんすか？」
紬 「えぇ、そうなんです。花っていいですよね。」
莉琥 「俺、花とかそんなの気にしたことないんすけど、めっちゃキレイですね！」
紬 「花には一つ一つに花言葉があるんです。例えば、クラジオラス、花言葉は勝利。」
莉琥 「なんで…勝利？」
紬 「意味は少し違うけど、春組のみんなには、ゆづきちゃんたちに認めてもらいたいから…かな。一度は敗北してるけど、次は勝利を手にして欲しいから……。これを買ったんだ。」
莉琥 「じゃ、勝利の鍵は俺が持ってるってことっすね！俺が絶対に勝利に導いてあげます。」
紬 「うん。これはみんなの想いでもあるから＿＿」
「何してるんだ？」
紬 「あ、丞！ランニングから帰ってきたの？おかえり」
莉琥 「あ、この前の。」
丞 「お前は…星蘭のNo.4。」
莉琥 「莉琥っていいます。」
丞 「……今度、春組だけじゃなくて、俺にも教えてくれ。」
紬 「丞が指導してもらうなら、僕もお願いできるかな？」
莉琥 「あー、いいっすよー！」
その時、扉が開いた
真澄 「遅い。早く教えろ。」
咲也 「あ、莉琥くん！いらっしゃい！」
莉琥 「よっ！じゃーあ……始めますか。」
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作者名：心亜 | 作成日時：2019年3月9日 18時
