48話 品という名のセンス ページ11
左京side
莉琥 「うっま！！え、なにこのキッシュ〜！店出せますね！これ！！」
星蘭学園No.4
高等部1年、坂巻 莉琥
臣 「ははっ、それはよかった！」
莉琥 『それがわかったんなら、心の内では決まったようなもんかな。……改めまして、星蘭学園No.4。高等部1年の坂巻 莉琥です。』
少し前は、かっこよく自己紹介をしてやがったコイツがなぜここで、キッシュを食べているのか。
それは＿＿＿＿
莉琥 「と、いってもすぐ決められないよねぇ〜、うん！じゃ、また明日＿＿＿」
グウゥーーーーー……
莉琥 「腹、減ったぁ〜…」
臣 「あ…もしよかったらキッシュの残りがあるんだが、食べるか？」
莉琥 「いいんすかぁっ！！！？？？」
と、いうわけで今コイツはキッシュ食っている
莉琥 「あのぉー、そんなに見つめられると食べずらいんすけど。」
左京 「お前、本当に星蘭のNo.4か？」
莉琥 「ええぇ！！酷いっ！オレが偽物だっていうんですか！？ほらっ！このバッジ！！！」
品がない
認めたくはないが、双子もあの一晃とかいうやつも口が悪い時もあったが、オーラがあった
なのにこいつは＿＿＿＿
ふと見ると、ソイツがこっちを見つめていた
先ほどとは少し違った目で
莉琥 「品がない＿＿＿＿って思ってます？」
左京 「な……」
莉琥 「やったあたり。オレ人の心読むの得意なんですよ。」
コイツは＿＿＿＿
莉琥 「よく言われますよ。品がないーとかぁ、本当にNo.4なのかぁとか。＿＿＿＿お前だけ、ヘラヘラしてる…とか。＿＿＿正直、どうでもいいんだけど、ぶっちゃけ＿＿＿＿」
コイツは品がないんじゃない＿＿＿＿＿＿
コイツは……
莉琥 「オレの本気をみてから、そーゆーの言ってほしいですね。」
ニヤリと笑った
コイツは＿＿＿＿＿＿品を隠している
品という名の、センスを。
莉琥 「ごちそーさまっした！あ、これオレの番号でーす、置いておきまぁーす！じゃ、さよなら〜！」
そういって、出て行った
左京 「佐久間、監督さんを呼んできてくれ。」
いい奴に出会った
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作者名：心亜 | 作成日時：2019年3月9日 18時
