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「お、おはよ」
教室に入って、勝利に挨拶をする。
勝利「あ、おはよー！！」
勝利にいつも通りに返されて、戸惑う。
聡「ねぇ、俺には？」
「聡もおはよ」
紫耀「おはよ」
「おはよー」
机の中に、教科書を入れる。
クシャ
あれ、なんか紙が入ってる？
中を覗き込む。
「っ……!?」
そこには、丸められた紙のゴミが大量に入っていた。
なにこれ……嫌がらせ？
勝利「どうしたの？顔色悪いよ」
「な、なんでもないよ」
勝利「ならいいけど……」
授業中
その紙を片付けようと思って、広げた。
【死ね】
「ひゃぁっ！」
慌てて口を抑えたけど、遅かった。
みんなが私を向く。
先生「どうした、菊池」
風磨「え、なんすか？www」
先生「お前じゃねーよ笑」
先生が、こっちに歩いてくる。
先生「どうしたんだ？」
やばい、やばい。
バレちゃう。
勝利「ハエです」
私が慌てているのに気づいたからか、勝利が先生に言った。
先生「ハエ？」
勝利「はい、今窓から出ていきました」
先生「そうか。わかった」
勝利はそのままノートに向かった。
勝利……ありがとう。
もう1枚、取り出してみる。
【消えろ】
手で口を抑えて、息を呑む。
勝利がこっちを向いた。
勝利「なんかあったでしょ」
小声で聞いてくる勝利。
私は首を大きく振った。
もうこれ以上見るのは嫌で、
全部まとめて、くしゃっと丸めて、バックに突っ込んだ。
ふぅ、とため息をつく。
なんで私が？
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作者名：Rio | 作成日時：2018年7月16日 16時
