第９８話 上 ページ9
皆さんすみません、長らくお待たせしました。そろそろ遊園地編も終わりになりますので、ぜひ最後までお付き合いください。
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結果私は修哉兄と観覧車に乗ることに。乗る人が決まったところからどんどん乗っていったから最後に乗ることになった。それにしても…ちょっと緊張します。
自分「か、カノ兄と観覧車乗るのは初めてだよね？」
カノ「そうだね！…リリー高いの苦手？ww」
緊張で若干声がうわずった私を見てクスリと笑いながら言う修哉兄。どうやら上手く勘違いしてくれたみたいだ。
自分「そんなことないよ！昔はよく二人で木に登ったりしたじゃん！」
カノ「ふーん、そのわりには緊張してるみたいだけど？w」
自分「大丈夫だって！ほらっ早く乗ろ？」
カノ「はいはいww」
そうして観覧車に乗り込んだ。観覧車は思いほか早く上がっていく。
自分「あれ最初に乗ったジェットコースターだ！」
カノ「こっちは散々迷ったジャングル迷路じゃない？w」
と、二人で今まで乗ったアトラクションを見つけては声を上げた。あの時はああだったよねーと今日を二人で振りかえる。
自分「今日は楽しかったね！」
カノ「色々あったけどね〜w」
自分「それは主に修哉が原因じゃなかったっけ？ww」
カノ「そんなことないよ！…多分」
自分「自分でも自信無いんじゃん！ww」
そんな風に笑いあってたら急に修哉兄が真剣な表情になったまま黙ってしまった。思わずどうしたの？と首をかしげると、
カノ「…今日、色々と心配かけてごめんね？」
申し訳なさそうに修哉兄が切り出した。
自分「良いよ、許してあげる！w」
その言葉に少し驚きつつも私は笑って返す。
そしたら修哉兄も安心したようだ、顔に"自然な笑顔"が戻った。
カノ「ありがとう！…あれ、もう頂上かな？」
自分「えっうそ！早くお願い事しなきゃ！」
カノ「お願い事？」
自分「今日みたいにキレイな夕焼けが出てる日に頂上で願い事をすると叶うってジンクスがあるの！さっ修哉も早く！」
カノ「あ、うん」
二人で目をつぶり願い事を思い浮かべる。
この遊園地に来ることになって、ここを調べた時にそんなジンクスがあったのだ。…今の今まで忘れていたけど。それはさておき、今はお願い事だ。私の願いは『修哉兄と付き合うこと』。恥ずかしいけどやっぱり今の1番の願いはそれだ…
カノ「A、まだお願い事してる？」
自分「あっううん！もう終わったよ」
カノ「じゃあ夕焼けを見よう？」
続く
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作者名：莉々 | 作成日時：2017年6月18日 18時
