第１０４話 ページ16
つづき ※前半はガールズトーク全開です
自分「…従兄妹だからだよ」
そう言って自嘲する私に二人は顔を見合わせて肩をすくめた。そして勢い良くこちらに振り向く。
凛「はぁー。それでも好きって事には変わりないでしょ！それにね、普通の従兄はあんなことしないの！」
自分「あんなこと…」
凛「耳元で囁いたりとかそういうやつ」
自分「あー。そう、かな？」
果梨「うん。それに、カノさんて女たらしだっけ？」
自分「違うよ！カノ兄は誰にでも優しいだけ！」
果梨「そーだよね。私達にはあんなことしないもん。だからあれはAが好きだからやってるんじゃないかなーって私達は思ってるんだけど」
自分「…でもキド姉にも」
凛「キドにはあそこまでしてないわ。まあさせないけど。それにキドとカノさんは兄弟でしょ？従兄妹は結婚出来るけど兄弟は無理なのよ」
自分「いや、そういう問題なの？」
凛「とりあえずそういう問題って事にしときな！ww ほら、家ついたよ。どーすんの？」
自分「…部屋、直撃してみても良いかな？」
凛・果梨「「いいとも！」」←古い
そんなこんなで家につき、3人揃ってただいまーと声をかける。キド姉はリビングに居てお帰りと返してくれた。見た感じカノ兄は多分自室に居るようだ。セト兄は学校からそのままバイトに行った筈だ。私は凛達と別れ自室に入る。別れ際に小さい声で頑張れと言われたからには頑張るしかない。ちょっと可愛い部屋着に着替え、今日やるつもりの勉強道具を持って修哉兄の部屋へ向かう。修哉と書かれたドアの前、スゥーと深呼吸してノックする。
コンコン
自分「カノ兄、リリーだけど入って良い？」
ちょっとの間。ｶﾞｻｯと何か(多分修哉兄)が動く音。その間ドキドキというよりバクバク鳴っているのは私の心臓だ。ただ勉強教わりに来ただけじゃん！と自分自身に言い聞かす。
カノ「ちょっと待ってー」
と言いながらｶﾞｻｺﾞｿと物を動かしてる音が聞こえた。返事があったことにホッとする。しばらく待つとその音がやんだ。そしていつも通り、ｶﾞﾁｬｯとドアが開いて修哉兄が…
自分「修哉兄っっ！？」
カノ「いや、そんなにビックリしなくてもww」
私のあまりの驚きっぷりに笑いが止まらない様子の修哉兄。その修哉兄の顔には、
メガネが掛かっていた。
…まあ言ってしまえばそれだけなんだけど。修哉兄のメガネ姿とか格好良すぎだった。ビックリし過ぎて本来の目的を忘れかけてしまう程に。
つづく
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：莉々 | 作成日時：2017年6月18日 18時
