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47話 ページ48

煉獄視点



「煉獄さん。私は貴方と恋人同士だったんですよ」


それを聞いて俺の中で雷に撃たれたような衝撃が走った


Aが俺と恋人同士だった?


ーーズキッ


また頭に痛みが走る



『煉獄さん!』


まただ
霞む記憶の中でAが俺の名前を呼ぶ





『わ、私も煉獄さんが好き、です』


Aは頬を赤くしてそう言った


そして俺はAの頭を愛おしそうに撫でている


断片的な場面が頭に浮かぶ


これは俺の記憶なのか、、、?








「A、俺はーー「なーんて嘘ですよ?煉獄先生信じました?」」



俺が言いかけていた言葉はAの「嘘」という言葉に遮られた


だがAの顔を見ると無理に笑っているように見えた。



嘘だっていうことすぐ分かった



「A。無理に笑うんじゃない。」



「無理になんて、笑ってませんよ?」

へらっと笑うAの目には涙が浮かんでいるのを俺は見逃さなかった


一瞬あの日 Aと初めて会った日のことを思い出した


『煉獄さん。私だよ、、?Aだよ?覚えてないの??』



あの時Aは目に涙を浮かべて俺に縋りついてきた


俺はあの日Aの只の人間違い、勘違いだと軽視していたが


そうではなかった


Aはずっと今まで辛かったろう 苦しかっただろう



すまない




本当にすまなかった




「A」



俺は気付けばAを強く抱き締めていた



「煉獄さ、、!」


Aは突然の事に驚いたのか一瞬固まっていた





「うぅっ、、、」


俺の腕の中にいるAは小さく震えて、遂に泣きだしてしまった


俺はそんなAの背中を優しく摩ってやった




今の俺にはこれくらいの事しかできない。



本当にすまなかった

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きつね(プロフ) - (・∀・)さん» コメントありがとうございます!ご指摘ありがとうございます!早速訂正します (2019年9月29日 15時) (レス) id: 23a7de07b9 (このIDを非表示/違反報告)
(・∀・) - 富岡じゃなくて冨岡ですよ(・∀・) (2019年9月29日 10時) (レス) id: 0757e54a59 (このIDを非表示/違反報告)
きつね(プロフ) - hinataorenjiさん» コメントありがとうございます!とても嬉しいです!!励みになりました!続編の方もよろしくお願いします! (2019年9月19日 20時) (レス) id: 23a7de07b9 (このIDを非表示/違反報告)
hinataorenji(プロフ) - 涙線が脆くなっちゃったのかな…。涙が溢れ出てきて止まらないです…。 めっちゃ感動しました!こんな素晴らしい小説をありがとうございます! (2019年9月19日 2時) (レス) id: 341779c11b (このIDを非表示/違反報告)
きつね(プロフ) - りんごさん» コメントありがとうございます!一気読みして頂いてありがとうございます!嬉しいです!これからも更新頑張りますのでよろしくお願いします! (2019年9月19日 0時) (レス) id: 23a7de07b9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:きつね | 作成日時:2019年7月26日 1時

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