40話 ページ41
私は全部話した
前世の私は煉獄さんや炭治郎達と同じく鬼殺隊の剣士だったこと
煉獄さんと一緒に任務をこなしていて私が煉獄さんを好きになって そして煉獄さんも私を好きでいてくれた事
そして結婚の約束をした事
全部 全部 千寿郎君に話した
千寿郎君は何も言わず黙って聞いていてくれて
話し終えた後ふと千寿郎君を見ると目に涙を浮かべていた
「せ、千寿郎君！？」
「だって、、、Aさんずっと辛い思いをしていたって思うと」
千寿郎君は泣いていた
私はそれに驚き千寿郎君を慰める
「Aさん、辛かったですよね？苦しかったですよね？好きだった人に忘れられる事なんて辛すぎます、、、」
「千寿郎君、、、」
そんな千寿郎君を見て私もつられて涙が溢れる
「うぅ、、本当に、、、辛かったぁ、、！」
そして私は糸がぷつんと切れたみたいに泣き出してしまった
千寿郎君は私が落ち着くまで傍に居てくれて私を慰めてくれた
「落ち着きましたか？」
あれから暫く泣いてようやく落ち着いてきた
「うん、、、もう泣かないって決めてたのになぁ」
「泣きたい時は泣いてください。吐き出した方が気持ちもラクになるんですから」
涙で赤くなっている目でニコッと微笑む千寿郎君
「ありがとう。千寿郎君」
あぁ、千寿郎君と前世で会えてたら良かったなぁ
もし前世で会っていたらあの時の悲しみを分け合って1人で抱え込まずに済んだかもしれない、、
まあ今更後悔しても遅いけど
「Aさん、記憶がない兄上と顔合わせるの辛かったですよね、、、」
「うん。入学初日の日煉獄さんと会えて嬉しかったけど記憶がないって分かった時は凄く悲しかった」
「そうですよね、、、」
「記憶がない煉獄さんに私酷いことばかりしちゃった。記憶がない方が当たり前なのに。」
煉獄さんは私を見ると凄く悲しい顔をしていた
煉獄さんは私をただ心配してくれてるだけなのに
私は煉獄さんを前にして素直になれなくてイライラして、、、つい冷たく当たってしまった
「本当に私って最低だよね、、、」
「そんな事ないです！」
私がそう呟くと千寿郎君が私の手を取り私の目を真っ直ぐ見る
「それほどAさんは兄上の事が好きなんですよ。私がAさんの立場だったらきっと私もそうなっていましたよ」
「だから自分をあまり責めないでください」
「ありがとう。千寿郎君」
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きつね(プロフ) - (･∀･)さん» コメントありがとうございます！ご指摘ありがとうございます！早速訂正します (2019年9月29日 15時) (
レス) id: 23a7de07b9 (このIDを非表示/違反報告)
(･∀･) - 富岡じゃなくて冨岡ですよ(･∀･) (2019年9月29日 10時) (レス) id: 0757e54a59 (このIDを非表示/違反報告)
きつね(プロフ) - hinataorenjiさん» コメントありがとうございます！とても嬉しいです！！励みになりました！続編の方もよろしくお願いします！ (2019年9月19日 20時) (レス) id: 23a7de07b9 (このIDを非表示/違反報告)
hinataorenji(プロフ) - 涙線が脆くなっちゃったのかな…。涙が溢れ出てきて止まらないです…。 めっちゃ感動しました！こんな素晴らしい小説をありがとうございます！ (2019年9月19日 2時) (レス) id: 341779c11b (このIDを非表示/違反報告)
きつね(プロフ) - りんごさん» コメントありがとうございます！一気読みして頂いてありがとうございます！嬉しいです！これからも更新頑張りますのでよろしくお願いします！ (2019年9月19日 0時) (レス) id: 23a7de07b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きつね | 作成日時：2019年7月26日 1時
