34話 ページ35
身支度をして家を出る
これといって予定はないけど只家でじっとしてるよりはマシかなと思う
行く宛もなくただ歩く
何処に行こうかと思っていた矢先ぴたりと私の足が1つの建物の前で止まる
「(確かここは、、、)」
そこは図書館だった
私が小学生の頃は本が好きでよくお母さんと行っていた図書館
今は本を読む機会が減って図書館には行かなくなった
昔とあまり変わっていない外観に懐かしさを感じる
すると自然と私の足は図書館に向かっていた
図書館の自動ドアが開き中に足を踏み入れる
土日とあってか人が少し多いように感じる
色んな本があるなか1つのの本に目がとまる
その本は小学生の頃の私がよく大好きで何回も借りて読んでいた本だった
自然と手がのび私はその本を手に取る
パラパラとページを開きつい読み入ってしまう
懐かしさに不意に笑みが溢れる
そんな時私の隣に誰かが来て近くにあった本を読み出す
私はふとその人物に目を向けた
するとその人も私に気付いたのかこちらを見る
あとで図書館に来たことを後悔するなんてこの時は思いもしなかった
「あ、こんにちは!確かAさんでしたよね?」
「あ、、、」
一瞬だけ煉獄さんに見えてしまう程そっくりで
煉獄さんの弟君だと理解するのに少しだけ時間がかかり思わず言葉が詰まる
「、、 ? 僕の事覚えてますか?」
中々返事をしない私に千寿郎君は不思議そうに眉を下げる
「お、憶えてるよ!確か千寿郎君だよね、、!」
「そうです!」
私がそう言うとぱあっと表情が明るくなる千寿郎君
すごく可愛らしい
「Aさんもよくここに来るんですか?」
「あ、いや小学生の頃まではよく来てたけど最近はあまり来てなくて、、、」
「あ、そうなんですね!私はよく兄上とここに来るんですよ!兄上は歴史の先生ですからよくここで歴史の本を読んで勉強してるんですよ、私もよくここで本を読んでるんです」
そう言ってニコニコと笑う千寿郎君
私は千寿郎君が 兄上 と言う度にドキドキしてしまう
まさかここに煉獄さんもいるんじゃないかと思ってしまって
「ま、まさか煉獄先生もここに来てるの?」
私は勇気を振り絞って震える声で千寿郎君に聞いてみた
すると千寿郎君が口を開く
「兄上はーーー」
672人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
きつね(プロフ) - (・∀・)さん» コメントありがとうございます!ご指摘ありがとうございます!早速訂正します (2019年9月29日 15時) (レス) id: 23a7de07b9 (このIDを非表示/違反報告)
(・∀・) - 富岡じゃなくて冨岡ですよ(・∀・) (2019年9月29日 10時) (レス) id: 0757e54a59 (このIDを非表示/違反報告)
きつね(プロフ) - hinataorenjiさん» コメントありがとうございます!とても嬉しいです!!励みになりました!続編の方もよろしくお願いします! (2019年9月19日 20時) (レス) id: 23a7de07b9 (このIDを非表示/違反報告)
hinataorenji(プロフ) - 涙線が脆くなっちゃったのかな…。涙が溢れ出てきて止まらないです…。 めっちゃ感動しました!こんな素晴らしい小説をありがとうございます! (2019年9月19日 2時) (レス) id: 341779c11b (このIDを非表示/違反報告)
きつね(プロフ) - りんごさん» コメントありがとうございます!一気読みして頂いてありがとうございます!嬉しいです!これからも更新頑張りますのでよろしくお願いします! (2019年9月19日 0時) (レス) id: 23a7de07b9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:きつね | 作成日時:2019年7月26日 1時