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33話 ページ34

夢を見た



昔の夢を



あれは煉獄さんと任務に行って私がしくじって怪我をした時だ


煉獄さんが私をおぶって蝶屋敷まで運んでくれた

煉獄さんの背中はとても暖かかったのを覚えている
道中私を心配して何回も声を掛けてくれてた




結局私はその怪我が原因で熱を出して1週間くらい寝込んだ
煉獄さんは柱だから任務で忙しかった筈なのに任務が終わったら毎回私の様子を見に来てくれた



「煉獄さん、任務で疲れてるんですからわざわざ来なくてもいいんですよ?」


「疲れてはいないぞ。俺が好きでこうして様子を見に来てるだけだからAは気にすることではない」


「でも、、!」


「それに、、」

煉獄さんは私の頭を優しく撫でる


「俺の不注意でAに怪我を負わせてしまったんだ。せめてこれくらいはさせてくれ」


「違います!煉獄さんのせいじゃないです!私の不注意で怪我をしたんです!私が弱いから」

私がそう言うと煉獄さんは一瞬驚いた顔をして優しく微笑む


「自虐するんじゃない。そもそも俺は柱だ。柱が部下を守れなかったのが悪いんだ」

そう言って煉獄さんは目を伏せる

「煉獄さん、、、」


「だが、今度は必ず守る。約束だ。」


「でも煉獄さん、私より先に死なないでくださいね。残されるのは嫌です」


私がそう言うと煉獄さんは目を見開く
そして少し悲しそうな顔をする


「それは約束できないな。鬼と戦っている以上何があってもおかしくない。それは俺もAも同じ事だろ?」


「そうなんですけど、、、でも煉獄さんが死んでしまったら私は、、どうしたらいいか、、」




「大丈夫だ。たとえ俺が先に死んでもーーー」









煉獄さんの言葉を最後まで聞けないまま私は目を覚ました




「、!」


懐かしい夢を見た


気付けば私の頬は涙で濡れていた


まだ右頬は少し腫れたまま。だいぶ昨日よりはマシにはなったけど



ふと枕元に置いてあった携帯を見るともう9時半になっていた


まだ眠っていたい気持ちもあるが今日は折角の休日
寝て過ごすのはもったいないと思いながら私はベッドから出た

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きつね(プロフ) - (・∀・)さん» コメントありがとうございます!ご指摘ありがとうございます!早速訂正します (2019年9月29日 15時) (レス) id: 23a7de07b9 (このIDを非表示/違反報告)
(・∀・) - 富岡じゃなくて冨岡ですよ(・∀・) (2019年9月29日 10時) (レス) id: 0757e54a59 (このIDを非表示/違反報告)
きつね(プロフ) - hinataorenjiさん» コメントありがとうございます!とても嬉しいです!!励みになりました!続編の方もよろしくお願いします! (2019年9月19日 20時) (レス) id: 23a7de07b9 (このIDを非表示/違反報告)
hinataorenji(プロフ) - 涙線が脆くなっちゃったのかな…。涙が溢れ出てきて止まらないです…。 めっちゃ感動しました!こんな素晴らしい小説をありがとうございます! (2019年9月19日 2時) (レス) id: 341779c11b (このIDを非表示/違反報告)
きつね(プロフ) - りんごさん» コメントありがとうございます!一気読みして頂いてありがとうございます!嬉しいです!これからも更新頑張りますのでよろしくお願いします! (2019年9月19日 0時) (レス) id: 23a7de07b9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:きつね | 作成日時:2019年7月26日 1時

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