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32話 ページ33

「A!?その頬どうしたんだ!?腫れてるじゃないか!」



「ははっ、、ちょっとね、、でももう大丈夫だよ」


私の赤く腫れた頬を見て炭治郎は心配してくれた
それに対して私は「大丈夫」と誤魔化し偽物の笑顔を作る



内心 煉獄さんの事が好きな先輩にやられた と言いたいところだけどそれは言わないでおこう


「、、、そうか」


炭治郎はそれ以上聞いてこなかった
でも炭治郎の様子を見ると浮かない顔で他にも言いたそうな感じがした


「つかよ、もうクラスマッチ終わったから帰ろうぜ。腹減った」


「え、クラスマッチ終わったの?」


私がいない間にクラスマッチが終わっていたらしい


「あぁ、結果はまあ下から5番目くらいだったぞ」

「そうなんだ、、、」


とりあえず私達の組はビリ回避出来たらしい




「とりあえず荷物取りに行って帰ろう」


「そうだね」


私達は荷物を取りに校舎に戻る事にした









炭治郎達に続き教室に入ろうとした時だった




「、、、!」



向かい側から歩いてくる煉獄さんと私の頬を叩いた先輩が見えた


2人とも楽しそうに話している


煉獄さんは私に気づいてない
先輩は私に気付いたのか不敵な笑みを浮かべる


確実に私に見せびらかしているのが分かった




「、、、っ」


悔しかった


鬼殺隊だった頃は煉獄さんの隣には私が居たはずなのに



今の煉獄さんの隣にはあの先輩がいる


もしこのまま先輩と煉獄さんが付き合ってしまったら、、、?



嫌な事ばかりが頭の中でぐるぐる回る




「おい」



ふいに声がしてグイッと腕を引っ張られる


「わっ!吃驚した、、、って伊之助か」

私の腕を引っ張ったのは伊之助だった
伊之助はチラッと廊下に視線を移す


「あんなの気にするんじゃねぇよ」



「分かってる、、、、」


気にしちゃ駄目だ


頭ではそう思っていても実際はそうはいかない



私はまだ煉獄さんが私の事を思い出してくれると期待してしまっている部分がある





期待したって無駄なのに




もう煉獄さんは私の事をAと呼んでくれないし


私の隣に来て笑ったり手を繋ぐ事や抱き締めてくれることも


あの手で私の頭を撫でる事も



もう二度とない

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きつね(プロフ) - (・∀・)さん» コメントありがとうございます!ご指摘ありがとうございます!早速訂正します (2019年9月29日 15時) (レス) id: 23a7de07b9 (このIDを非表示/違反報告)
(・∀・) - 富岡じゃなくて冨岡ですよ(・∀・) (2019年9月29日 10時) (レス) id: 0757e54a59 (このIDを非表示/違反報告)
きつね(プロフ) - hinataorenjiさん» コメントありがとうございます!とても嬉しいです!!励みになりました!続編の方もよろしくお願いします! (2019年9月19日 20時) (レス) id: 23a7de07b9 (このIDを非表示/違反報告)
hinataorenji(プロフ) - 涙線が脆くなっちゃったのかな…。涙が溢れ出てきて止まらないです…。 めっちゃ感動しました!こんな素晴らしい小説をありがとうございます! (2019年9月19日 2時) (レス) id: 341779c11b (このIDを非表示/違反報告)
きつね(プロフ) - りんごさん» コメントありがとうございます!一気読みして頂いてありがとうございます!嬉しいです!これからも更新頑張りますのでよろしくお願いします! (2019年9月19日 0時) (レス) id: 23a7de07b9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:きつね | 作成日時:2019年7月26日 1時

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