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10話 ページ11

公園には私と炭治郎2人だけになってしまった

最初に口を開いたのは炭治郎だった

「場所、変えようか。俺の家でいいか?」


「、、、うん」

私は涙で濡れた頬を袖で拭った



「よし、じゃあ行くぞ」

私は炭治郎に手を引かれ歩き出した







暫く歩くと炭治郎の家に着く
炭治郎の家はパン屋さんだった

家の中に入ると炭治郎の兄弟達とお母さんに出迎えられ私は軽く挨拶すると
「ゆっくりしていってね」と炭治郎のお母さんが私に言い、私は笑顔を作り「ありがとうございます」と返した


そして今私は炭治郎の部屋に居る

炭治郎の部屋はきちんと整理整頓されていて男子の部屋とは思えないくらい綺麗だ

私が部屋の中を見渡していると炭治郎が「そこらへん適当に座っていいぞ」と言ってくれる

私はとりあえず近くにあった小さなテーブルの傍に座る

すると炭治郎も私の近くに座った


「、、、。」

私が何も言えずにいると炭治郎が先に話し始めた

「煉獄さんに会ったのか?」

「、、、うん」


「そうか、、、」

炭治郎は私の答えを聞くと目を伏せて悲しそうな表情をする

そんな炭治郎を見て私の口はようやく動く

「、、、煉獄さん私の事覚えてなかった」

「、、、。」


「まあ当たり前の事だよね、そもそも前世の記憶がある人なんてなかなかいないしね」

私は少し明るく振舞ってみるけれど上手くいかない

あんなに沢山泣いたはずなのにまた目頭が熱くなりじわじわと涙が滲んでくる

「どうせなら私も煉獄さんの事なんて忘れてれば良かったなぁ、!」

頑張って笑おうとしてみたけど上手く笑えない

「A、、、」

「 ごめんね、泣いてばかりで、、、」

「俺は大丈夫だ。1番辛いのはAなんだ、無理して笑わなくていい。今は気が済むまで泣いていいんだぞ」

ぎゅっと私の体は炭治郎の腕に包まれる


「本当に昔も今も炭治郎は優しいよね」



私はそう呟き暫く炭治郎の腕の中で涙が枯れるまで泣いた

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きつね(プロフ) - (・∀・)さん» コメントありがとうございます!ご指摘ありがとうございます!早速訂正します (2019年9月29日 15時) (レス) id: 23a7de07b9 (このIDを非表示/違反報告)
(・∀・) - 富岡じゃなくて冨岡ですよ(・∀・) (2019年9月29日 10時) (レス) id: 0757e54a59 (このIDを非表示/違反報告)
きつね(プロフ) - hinataorenjiさん» コメントありがとうございます!とても嬉しいです!!励みになりました!続編の方もよろしくお願いします! (2019年9月19日 20時) (レス) id: 23a7de07b9 (このIDを非表示/違反報告)
hinataorenji(プロフ) - 涙線が脆くなっちゃったのかな…。涙が溢れ出てきて止まらないです…。 めっちゃ感動しました!こんな素晴らしい小説をありがとうございます! (2019年9月19日 2時) (レス) id: 341779c11b (このIDを非表示/違反報告)
きつね(プロフ) - りんごさん» コメントありがとうございます!一気読みして頂いてありがとうございます!嬉しいです!これからも更新頑張りますのでよろしくお願いします! (2019年9月19日 0時) (レス) id: 23a7de07b9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:きつね | 作成日時:2019年7月26日 1時

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