episode47 ページ48
「おはよ」
「、、嘘」
次の日、学校に着いて教室に入ると昨日の男子がいた
しかも後ろの席という最悪な状況だ
何で気付かなかったんだろうか
「まさか同じクラスだったとはな」
そう言ってその男子は苦笑いをする
私も釣られて苦笑いをする
もう会いたくなかったのにな
心の中でそう思っていると何か思い出したかのように男子は口を開く
「つか、お前名前は?俺は松野千冬、よろしくな」
そう言って松野君はニッと笑った
その笑顔に何故か私の胸がどくんと高鳴る
「私はAA、よろしく、、」
私は気持ちとは裏腹に素っ気ない態度をしてしまった、きっと人見知りの嫌なとこが出てしまったと思う
でも、松野君はそんなの気にしてない様子だった
昨日の事なんて何も無かったように私に接してくれた
きっと松野君なりに気を使ってくれたんだと思う
これがきっかけで私達はよく話すようになって
席も凄く近かったっていうのもあったけど
毎日私と一緒に帰ってくれて、松野君に何でかと聞くともう先輩達に絡まれないようにだと言ってくれた
そのお陰であれから1回も先輩に絡まれる事はなくなった
そんな中私は松野君と一緒に居る事に幸せを感じるようになった
2人で居ると素の自分でいられる気がするし何より安心する、きっと私はそんな松野君に段々惹かれていたんだと思う
でも松野君は女子から人気がある
よく放課後に女子に呼び出されて告白されている所を何度も目撃した事がある
学年でも一番可愛い子からの告白、でも何故か断っていた
きっと2人ならお似合いだったのに
松野君は告白を断る時決まって「他に好きな人居るから」と言っていた
松野君に好きな人が居るなんて知らなかったから最初驚いた。よく一緒に居るけどそんな素振り見せないし話してくれなかった
でも私は本人に直接聞こうとはしなかった。
そもそも聞くのが怖かった
聞いたらもう一緒に居てくれなくなるんじゃないかって
結局暫く聞けずに心にモヤが掛かったままズルズルといつも通りの変わらない日々を過ごしてきて、私はついに決心した
松野君の好きな人の事を聞こうと
いつもと変わらず2人で帰路につく
その中私は勇気を振り絞って聞いてみる事にした
「ねぇ松野君」
「ん?何だよ」
私の少し前を歩く松野君はゆっくり振り返る
その瞬間バクバクと心臓が煩く鳴り始める
そして私は深呼吸をして口を開いた
「好きな人って誰なの ?」
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きつね(プロフ) - 結祈華さん» コメントありがとうございますー!読んで頂いてありがとうございます!凄く嬉しいです!続編も読んでいただけると嬉しいです、、!頑張って更新しますね! (2021年9月11日 12時) (レス) id: 47a256a755 (このIDを非表示/違反報告)
結祈華(プロフ) - コメント失礼致します。こちらの作品、いつも楽しく読ませて頂いてます!!読めば読む程作品に引き込まれていって…こっからの千冬くんがどう動くかとか気になっちゃってます…((続編も楽しみにしてます!応援しております!頑張って下さい!! (2021年9月11日 0時) (レス) id: c15c2ccbb8 (このIDを非表示/違反報告)
きつね(プロフ) - ぴぴさん» コメントありがとうございますー!いつも読んで頂いてありがとうございます!そんな事言って頂けるなんて凄く嬉しいです!励みになりますー!更新頑張りますので読んでいただけると嬉しいです! (2021年9月6日 23時) (レス) id: 47a256a755 (このIDを非表示/違反報告)
きつね(プロフ) - 不思議の国の有栖さんさん» コメントありがとうございますー!私もそれしか考えられなくなってます笑でも頑張って覆るようにしたいと思いま、す笑多分 (2021年9月6日 23時) (レス) id: 47a256a755 (このIDを非表示/違反報告)
ぴぴ - マイキーと千冬どちらと結ばれるのかとってもドキドキしながら読んでます!落ちがどちらにせよきつねさんの書く小説が好きなので、自分が書きたいように書いてください、応援してます! (2021年9月6日 0時) (レス) id: eb59e7ad0a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きつね | 作成日時:2021年8月5日 22時