12年前の元彼は私を見てくれない【松野千冬】

episode43 ページ44

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今日は一日中何もかも集中出来なかった

授業もまともに聞けてないし
先生に何回も注意された

友達に話しかけられてもずっとうわの空で何回も友達に指摘された


そんな感じで一日が終わり帰り支度をしてると
武道が話しかけてきた



「お前本当に大丈夫か？何か変だぞ」


「え、そんなに変？」


「うん。」


私が聞き返すと武道は真顔で即答する


「何かあったのか？嫌なことでも「A」」


「、、？」

突如聞き覚えのある名前を呼ばれ、私と武道はその声の主を探す


その主はすぐ見つかった


「一緒には帰ろうぜA」


「「マイキー君！？/万次郎君！？」」


教室のドアに目を向けると満面の笑みを浮かべている万次郎君の姿があった


「マイキー君！？何でこんなとこにいるんすか？」


「お、タケミっちじゃん。」

万次郎君は真っ直ぐ私の元にやってきて私の隣に来て立ち止まる


「俺に何か用ですか？」


「んー？今日はタケミっちじゃねぇよ。Aとこれからデートするんだよ」


「な、A」と言って万次郎君は私の手を握る


「へ！？デートですか、、！？」


戸惑う私なんて気にしてない様子で万次郎君はずっとにこにこしている


「え、デートってマイキー君とAがですか！？だって2人付き合って、、」

「タケミっちには言ってなかったけど昨日から俺ら付き合ってんだ」


「はぁ！？」


武道は訳がわからないと言うように口をぱくぱくさせる

「ほ、本当なのか？A」


「う、うん、本当だよ」


「、、！？ お前千冬の事はどうす「武道」


私は武道が千冬の事を話す前にそれを遮る



「それ以上は言わないで」


私は武道にそう言い放つと武道は何か言いたげそうだったけどそれ以上何も言わなかった


「じゃあまたね、武道。」


私は武道にそれだけを言い残して万次郎君と教室を出た



武道、ごめんね




でも、これでいいんだよ


もう私はーーー





「あれ、マイキー君じゃないですか」



学校出てすぐ誰かに呼び止められた



私は声ですぐ分かってしまった



私が最も会いたくなかった人物



「千冬か」


「、、、っ！」





千冬だと

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