12年前の元彼は私を見てくれない【松野千冬】

episode38 ページ39

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「よぉ、待たせたな」


「こんばんは、、」



連れてこられたのはいつものあの神社だった


居たのはドラケン君と三ツ谷君、、と怖そうな短髪の人

凄い私を睨んでくる


「んだコイツ？陸人の女かよ」


「違ぇよぺーやん、こいつは陸人の妹のAちゃんだよ」


隣にいた三ツ谷君がぺーやん君という人に説明する


「は、はじめまして、、」


ぺーやん君は私を下から上まで見てから「確かにお前ら似てんな、少し」と言った



「つかAお前大丈夫か？前集会の日急に帰っちまうから心配してたんだぜ？」


「ご、ごめんなさい。心配かけてしまって、、」


「まぁ、大丈夫ならいいんだけどよ」


ドラケン君はそう言って安堵した表情を浮かべる


改めてドラケン君の優しさを感じているとお兄ちゃんが口を開く


「つかマイキーは？まだ来てねぇの？」


「あー、マイキーは今日体調悪ぃみたいで来れなくなった」


「「え！？」」

ドラケン君の発言に私とお兄ちゃんは驚く
しかもハモってしまった、、


「おいおい、じゃあこいつ連れて来た意味ねぇじゃん」


「なんだA、マイキーに用があったのか？」


「あ、、、まぁ一応そうです」


マイキー君が体調不良って、、


あの日が原因だよね


私だって熱出たしマイキー君だって体調崩すに決まってる、、



本当に申し訳ない気持ちでいっぱいだ、、


「わ、私のせいでマイキー君が」


「あ？お前のせいじゃねぇよ。マイキーが昨日「だって集会の日雨の中私を探してきてくれたし、、それにっ、、！」


「ずっと一緒に居てくれたんです、ずっと、、」


「、、、。」


この場がしんと静まり返る

沈黙を破ったのはお兄ちゃんだった


「じゃあ見舞いに行ってやれ」


「え、、」


「自分が悪ぃと思ってんだったら謝りに行けよ」


「で、でも私マイキー君の家分から「俺が連れてく」」


お兄ちゃんはそう言ってバイクに跨る


「早く乗れよ」


「う、うん」


私はお兄ちゃんの後ろに乗るとお兄ちゃんはバイクにエンジンをつける


「つー事だから、今からマイキーん家行くわ」


お兄ちゃんは大きな声でドラケン君達にそう言うと
ドラケン君が「マイキーによろしくな」と言って手を振る


私はドラケン君達に頭を下げるとお兄ちゃんはバイクを走らせた

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