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episode20 ページ21

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「…すみません、取り乱してしまって」



あれから私と武道は暫く泣いてしまい、そのままお開きになった


私は行きと同様マイキー君のバイクに乗せて貰って家まで送ってもらっていた


「…お前、何かあったのか?」


「…。」


マイキー君は私にそう問いかけたが私は答えることが出来なかった

マイキー君は私の様子を察し、また口を開く


「答えたくないのか?」


「ごめんなさい」


「そうか、でも言いたくなったら言えよ。話ぐらい聞いてやる」


「…ありがとう、ございます」

私は小さな声でお礼を言う


私の手は自然とマイキー君の服をぎゅっと強く掴んだ


マイキー君はそれに気付いたみたいだけど特に何も言わなかった




ーーーーーー



「今日はありがとうございました」


家に着くと私はバイクから降りてマイキー君に頭を下げる


「また東卍の集会に来いよ。」


「へ?でも、迷惑じゃないですか…?」


「全然、他の東卍の奴らにも紹介してぇしあと俺の妹にもな」


「マイキー君、妹いるんですか?」


「あぁ、異母兄妹だけどな」


「へぇー…」


マイキー君はニッと笑って「またなA」と言ってバイクに跨りそのまま帰っていった


私は遠ざかるマイキー君の後ろ姿を見えなくなるまで見ていた


ふとポケットに入っていた携帯を取り出し時間を見るともう21時になっていた




「おい!A!!!」


「お、お兄ちゃん!?」


声がした方を見るとお兄ちゃんが凄い形相で玄関前に立っていた


「お前、今何時だと思ってやがる!メールしても返事ねぇし、電話しても出ねぇしよぉ!」


「え、嘘!」

携帯を開いて目を凝らして見るとメールが10件と不在着信も2件あった


「今日は母さん夜勤で居ねぇから晩飯作ってやったのにお前全然帰ってこねぇし、どこほっつき歩いてたんだぁ?」


「えー、と」

言い訳を考えているとお兄ちゃんは大きな溜息を吐いた

「はぁー…マイキーだろ?音で分かった」

お兄ちゃんは飽きれたかのように言った


「マイキーの奴、お前の事だいぶ気に入ってるみたいだからな、何処がいいんだか知らねぇけど」


「マイキー君が私を、、?」


「会う度にお前の事聞いてくんだよ、まぁ取り敢えず飯食えよ、片付けられねぇから」


お兄ちゃんはそう言って私に背を向け家の中に戻っていった


何でマイキー君が私を?

疑問に思いながら私はお兄ちゃんの後を追って家の中に入った

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設定タグ:佐野万次郎 , 松野千冬 , 東京リベンジャーズ   
作品ジャンル:アニメ
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きつね(プロフ) - 結祈華さん» コメントありがとうございますー!読んで頂いてありがとうございます!凄く嬉しいです!続編も読んでいただけると嬉しいです、、!頑張って更新しますね! (2021年9月11日 12時) (レス) id: 47a256a755 (このIDを非表示/違反報告)
結祈華(プロフ) - コメント失礼致します。こちらの作品、いつも楽しく読ませて頂いてます!!読めば読む程作品に引き込まれていって…こっからの千冬くんがどう動くかとか気になっちゃってます…((続編も楽しみにしてます!応援しております!頑張って下さい!! (2021年9月11日 0時) (レス) id: c15c2ccbb8 (このIDを非表示/違反報告)
きつね(プロフ) - ぴぴさん» コメントありがとうございますー!いつも読んで頂いてありがとうございます!そんな事言って頂けるなんて凄く嬉しいです!励みになりますー!更新頑張りますので読んでいただけると嬉しいです! (2021年9月6日 23時) (レス) id: 47a256a755 (このIDを非表示/違反報告)
きつね(プロフ) - 不思議の国の有栖さんさん» コメントありがとうございますー!私もそれしか考えられなくなってます笑でも頑張って覆るようにしたいと思いま、す笑多分 (2021年9月6日 23時) (レス) id: 47a256a755 (このIDを非表示/違反報告)
ぴぴ - マイキーと千冬どちらと結ばれるのかとってもドキドキしながら読んでます!落ちがどちらにせよきつねさんの書く小説が好きなので、自分が書きたいように書いてください、応援してます! (2021年9月6日 0時) (レス) id: eb59e7ad0a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:きつね | 作成日時:2021年8月5日 22時

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