【ブルーロック・短編集】君との甘い日々

パイン飴よりも、君の言葉の方が2 ページ6

『おっはよ〜！』

「おはようA。」

『あ、蜂楽くんもおはよ〜』

「おっは〜」

【めぐるん離れ生活】をする上でまず親友と話して決めたことは、

1.告白はあまりしない事。

2.見たもの全てを蜂楽くんに関連付けないこと。

これだけだ。初めのうちは本当に辛かったけど、それを少なくする事で友達と放課後色んなところに行けたり、自分の行動がヤバいって事に気づき始めた。

「ねぇねぇA！ここの抹茶ラテ、めっちゃくちゃ美味しそうなんだけど一人で行く勇気無くてさぁ…一緒に行かない?」

『へぇ、ここのお店結構良さげだね！良いじゃん、今日の放課後にでも一緒に行こ?』

休み時間に親友が見せてきたのは美味しそうなドリンクのお店のWebサイト。

「だよね、そう言ってくれると思った！」

そして、待ち望んだ放課後。私達はその抹茶ラテのお店に並んでいる時だった。

「まっって。ヤバいヤバいヤバいヤバい…」

突然親友がそう言い出して、私が何があったのかと問うと、

「明日提出の課題2つ、手付けてない…」

『それってとてつもない量あったよね?確か。』

「うん。40ページ以上はあった…」

『あ〜。』

「ごめんA。私帰るね。」

『うん。気をつけてね。』

なんだかここまで並んで何もしないで帰るのもアレなので、そのまま抹茶ラテを買って帰る事にした。

スマホを取り出して、何か見ようとした時。見慣れた黄色いインナーカラーの男の子を見つけた。

『あれ、蜂楽くん？』

「あ、Aちゃんじゃん！」

『蜂楽くんも、ここの何か飲みにきたの?』

「うーん。まぁそんなとこかなあ。ほら、パイナップルの何かがやってるでしょ、ここ。」

『多分…？あ、それなら一緒に並ぼ』

「いいの？ありがとー」

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