まるで和菓子のような2 ページ4
『先程は、気づかずにすみませんでした。』
「いえいえ大丈夫です」
『それに!うちの和菓子の良さを知ってもらいたいので!』
いつもの癖で、ついウインクをかましてしまった。私はそれに気づき、恥ずかしくなって下を向いた。
「そうなんですね。じゃあ遠慮なく」
彼はふっ、と笑ってから落雁を割って食べ始めた。なんとなくふっ、と頭を上げるときに彼のジャージの胸元の文字を見た。
【羅実】
『…羅実、通ってるんですね』
つい、ぽろっと出てしまった。はっとして、私は謝罪の言葉を口にした。
『すみません!うちと通ってる高校が同じで…』
だが彼は緑茶を飲んだ後、
「そうだったんですね。もしかして…AAさんですか?」
『!?なんで名前を!?』
「俺、千切豹馬って言います。結構有名ですよ、Aさん」
『ちぎり、ひょうま…もしかして、サッカー部の!!じゃあ同い年ですね。タメで話そ!』
「分かった。」
それから私と千切くんは仲良くなっていって、今や私の作った和菓子を食べてくれたりする。
『ど、どう?練り切り、初挑戦!』
「うん。結構いいと思う…って、俺が言う事じゃねぇな」
『そっかあ。』
「毎日、お前の作る和菓子が食べられたら良いのにな」
『っ!?それ、プロポーズの部類に入るから、気をつけてね!?千切くん、もてもてなんだから!!』
「プロポーズなんだけど。俺と、付き合って」
『は、はい?』
「よしじゃあそういう事で。ご馳走様でした」
そういう意味の「はい」じゃないんですけど??
「A、可愛いな」
「A、ハグしよ?」
それからの日々は、和菓子よりも、砂糖よりも。甘い日々でした
パイン飴よりも、君の言葉の方が【蜂楽廻】→←まるで和菓子のような 【千切豹馬】
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めんち - 甘々すぎて口の中プリンの味しましたwwwそれくらいすごかったです!それと応援しています! (6月27日 16時) (レス) id: 05dd0f2a4d (このIDを非表示/違反報告)
轟紫音(プロフ) - リクエストありがとうございます!楽しく読んでいただけて光栄です! (2023年1月3日 16時) (レス) id: db00a10190 (このIDを非表示/違反報告)
楓乃(プロフ) - リクエスト失礼します!蟻生十兵衛くんをテーマにしてやって欲しいです...!影で楽しく読んでますっ! (2023年1月2日 20時) (レス) id: dfc5a6b3bc (このIDを非表示/違反報告)
轟紫音(プロフ) - リクエスト募集中です!ちょっとネタ切れ気味… (2022年12月14日 10時) (レス) @page7 id: db00a10190 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:轟 紫音 | 作成日時:2022年12月11日 21時