まるで和菓子のような 【千切豹馬】 ページ3
『いらっしゃいませ。ご注文は?』
「この店のおすすめは？」
『そうですねぇ〜。全部美味しいんですけど、かりんとう饅頭と、
「そしたら、落雁3つと、かりんとう饅頭2つください」
『かしこまりました。店内でお召し上がりですか?』
「持ち帰りで」
『分かりました。合計で738円になります。』
『ありがとうございました〜』
私の両親は、和菓子屋を営んでいる。とても美味しくて、結構地元では有名なお店だ。
そして私も、両親に頼み込んで和菓子の作り方を学ばせてもらったりしている代わりに、と言うより、修行の一環として店番をしたりさせてもらっている。
「Aちゃんは偉いねぇ〜」
『んもぉ〜金沢のおばちゃんったら。和菓子を愛しているんだから、当たり前でしょ？』
私はパチリとウインクを決めて、部屋の階段を登った。家は一軒家で、一階は和菓子屋A、2階は自宅として扱っている。
『えぇっと。ここにお財布があったはずなんだけど…あった！！』
私は財布片手に(バレないように)階段を駆け降りて、厨房に入った。
『お母さん、小皿もらってくね』
「ちゃんと洗って返してね」
『わかってるわよ』
そして私は店番に戻り、落雁とねりきりを１つづつ、そしてかりんとう饅頭を２つ小皿の上に乗せて、その場で食べ始めた。ちゃんと料金は払って。
『美味しい…』
一体どうやったらこのように美味しい和菓子が作れるのだろうか。
自分が作るとどうしても変になってしまう理由をあぁでもないこうでもないとかりんとう饅頭を食べながら考えていた。
「あの…食べてる途中すみません」
『はいっ！！』
夢中になりすぎて来客を見逃していたとは、なんたる不覚。思わず肩を跳ねてしまった。
『も、申し訳ございません！ご注文は？』
「かりんとう饅頭3つで。」
『かしこまりました！店内でお召し上がりですか？』
「はい」
『合計、416円になります』
『お席ご案内します』
赤髪でジャージを着ているお客さまをご案内して、私は注文内容をお父さんに告げる。
『かりんとう3つお願い』
「了解！ちょうど出来立てだから、それ持ってけ」
『分かった』
私はかりんとう饅頭3つと、落雁１つをお皿に乗せた。落雁は、お詫びとして持っていこう。
『こちら、ご注文の品になります』
「え、あの落雁頼んでないんですけど…」
『そちらのお品は、お詫びの印です』
「えっ」
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めんち - 甘々すぎて口の中プリンの味しましたwwwそれくらいすごかったです！それと応援しています！ (6月27日 16時) (
レス) id: 05dd0f2a4d (このIDを非表示/違反報告)
轟紫音(プロフ) - リクエストありがとうございます！楽しく読んでいただけて光栄です！ (2023年1月3日 16時) (レス) id: db00a10190 (このIDを非表示/違反報告)
楓乃(プロフ) - リクエスト失礼します！蟻生十兵衛くんをテーマにしてやって欲しいです...！影で楽しく読んでますっ！ (2023年1月2日 20時) (レス) id: dfc5a6b3bc (このIDを非表示/違反報告)
轟紫音(プロフ) - リクエスト募集中です！ちょっとネタ切れ気味… (2022年12月14日 10時) (レス) @page7 id: db00a10190 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：轟 紫音 | 作成日時：2022年12月11日 21時
