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冬のキスは 【凪誠志郎】 ページ1

ふと、隣の席で寝ている凪くんの事を雪のようだと思った。何故だかは分からないが。

教室の窓から外を見ると、ちょうど雪が降り始めた。タイムリーだなと思いながら、私は好物のメルティーキッスを口の中に放り込んだ。

「あ、雪降ってる」

『そうだね』

いつの間に起きていたのだろうか。

放課後、こんな時間まで残って勉強なんてするんじゃなかったなんて思っても、時すでに遅し。絶対寒い中帰らないといけないという絶望感に駆られて、私はため息をこぼす。

「いっこ貰うね」

『えぇ〜。凪くん、チョコ好きだったっけ』

「そんなに好きじゃないけど、勝手に溶けてくれるから」

そう言いながら箱の中からメルティーキッスをひとつとって、凪くんはスマホゲームを始めた。

中学生の時からの付き合いで、たまに話すような、そんな感じの曖昧な関係。なんとなくふわふわの頭が目に入って、私は彼を撫で回した。

「なにー?」

『なんとなく』

私は帰る準備を始めて、凪くんにこう言った

『そろそろ最終下校時刻だから、先生に怒られちゃうよ』

「んじゃ、俺も帰る」

『そしたら、待ってるから一緒に帰ろ』

凪くんは、私の最寄り駅のひとつ先の駅に住んでいるから、たまにこうやって帰ることが多いのだ。

「準備出来た」

『じゃあ、行こっか。』

私たちは並んで歩き始めた。

冬のキスは2→



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めんち - 甘々すぎて口の中プリンの味しましたwwwそれくらいすごかったです!それと応援しています! (6月27日 16時) (レス) id: 05dd0f2a4d (このIDを非表示/違反報告)
轟紫音(プロフ) - リクエストありがとうございます!楽しく読んでいただけて光栄です! (2023年1月3日 16時) (レス) id: db00a10190 (このIDを非表示/違反報告)
楓乃(プロフ) - リクエスト失礼します!蟻生十兵衛くんをテーマにしてやって欲しいです...!影で楽しく読んでますっ! (2023年1月2日 20時) (レス) id: dfc5a6b3bc (このIDを非表示/違反報告)
轟紫音(プロフ) - リクエスト募集中です!ちょっとネタ切れ気味… (2022年12月14日 10時) (レス) @page7 id: db00a10190 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:轟 紫音 | 作成日時:2022年12月11日 21時

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