検索窓
今日:1 hit、昨日:22 hit、合計:51,356 hit

29 ページ30

「ねぇ?」


「うん?」


「1つ聞いていい?」


「何?」



ずっと疑問に思ってたこと。



「なんでそんなに私に構ってくるの?」


「……え?」


「すっごく距離感近いよね? なんで?」



私の質問に、彼は驚いたように大きく目を見開いた。
でもすぐに顔を曇らせて



「……あー、ごめん。迷惑、だった?」



と寂しそうに笑った。



「あ、いや、そういう訳じゃ……」


「そりゃそうか、ちょっと馴れ馴れし過ぎたよな?」



気付かなくてごめんな、って私の頭を撫でて。
あ、これがダメなのかってまた自嘲するように笑って。



「帰るわ」



と荷物を持った。



「ちょっと、待って!」



慌てて彼の腕を掴んで、彼と向き合う。



「迷惑とか、そういうんじゃなくて。ただ単純に思ったから聞いただけ!」



言い方が悪くてごめんと謝ると、彼は先程の悲しげな顔から、今度は心底不思議そうな顔をした。

30→←28



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.2/10 (75 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
40人がお気に入り
設定タグ:芸能人 , オリジナル , 恋愛   
作品ジャンル:恋愛, オリジナル作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:リオ | 作成日時:2018年9月5日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。