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「ねぇ?」
「うん?」
「1つ聞いていい?」
「何?」
ずっと疑問に思ってたこと。
「なんでそんなに私に構ってくるの?」
「……え?」
「すっごく距離感近いよね? なんで?」
私の質問に、彼は驚いたように大きく目を見開いた。
でもすぐに顔を曇らせて
「……あー、ごめん。迷惑、だった?」
と寂しそうに笑った。
「あ、いや、そういう訳じゃ……」
「そりゃそうか、ちょっと馴れ馴れし過ぎたよな?」
気付かなくてごめんな、って私の頭を撫でて。
あ、これがダメなのかってまた自嘲するように笑って。
「帰るわ」
と荷物を持った。
「ちょっと、待って!」
慌てて彼の腕を掴んで、彼と向き合う。
「迷惑とか、そういうんじゃなくて。ただ単純に思ったから聞いただけ!」
言い方が悪くてごめんと謝ると、彼は先程の悲しげな顔から、今度は心底不思議そうな顔をした。
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作者名:リオ | 作成日時:2018年9月5日 19時