もうひとつのEND �� ページ38
赤side
バンッ！！！！
背後から、何かが触れた気がした…。
いや、違う。
気づいたら、俺は倒れていて……。血が出ていた。
俺、撃たれたんだ………。
"大嫌いな"人間に。
さとみくん………。そんなに近づかないで……汚れちゃう…。
俺……先に行ってるね……。
待って……r…。
『っハッっ！！！！』
俺は、起き上がった。
気づけばここは、見たことの無い部屋…。
下を見ると………分かった。
『俺……なんで病院に？』
え、俺撃たれて死んだんじゃ……？
バンッ！
音のなる方を見たら……。
"彼"が居たんだ。
彼は、強く……優しく抱きしめてくれた。
そして、彼は"生きたい"と言う。
理由を聞くなり…話してたら……さ、少しは生きてみようと思った。
で、今に亙る。
今、俺の目の前では村長とさとみくんが話してる…。
さ「俺のめちゃめちゃ大切な人がさ、人間に撃たれたんですけど。」
村長「そ、その子は……後ろにいる子で間違いないかね？」
さ「そーだけど。お前、村長なんだろ？獣の住んでる森も村だろ！」
村長「と、とりあえず落ち着いて！ 」
村長は、俺と目が合うと近づいてきた…。
怖い……。
村長「……本当にごめんなさい……。ごめんなさい…！」
『……え？』
村長は、俺に深い深いお辞儀をしてきた。
さ「は？ 何してるんすか…。」
村長「実は……最近この村人が獣を襲うことを知って森へ行ってみたんだ…。
そしたら、その時に会った獣が酷く傷ついていてな…。」
さ「まぁ……人間は、本当に獣を捕まえては奴 隷にしてはと勝手な行動を取ってましたからね。」
村長「そんなことまでしてたのか！？」
村長……？
この人、本当に何も知らなかった顔してる…？？
さ「え、知らないの？」
村長 「そんな事、初めてだ…。嘘だろ…。」
もしかしたら……
莉「に、人間さんがバレないようにしてるのでは…？」
さ「確かに……有り得る。」
村長「そうか……。分かった。それなら、こーしよう！」
村長は、言った。
今夜、獣と人間の中に「平和条約」を結ぶこと。
獣には、本当に安心して暮らせるように森全てを解放させること。
獣嫌いや、獣に今まで恐怖を与えた人間には、長年の刑務所暮らし…。
これで、俺らは幸せを手に入れた。
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作者名：。 | 作成日時：2020年5月1日 20時
