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桃side
あれから数日が経った。
莉犬と暮らしていた家は、もう住めるような場所には戻れなそうだから、
俺らは、湖の見える小さい家を建てては暮らしている。
キッチンでは、莉犬が鼻歌まじりに皿洗いをしてた。
今日は、どーすっかな…。
外に行きたいが、まだ人間は諦めてないようだ。
獣も、少なくとも5〜6人は連れ去られたらしい。
本当にどうしたものか……。
昔の莉犬も、そうゆう扱いされてたもんな……。。
莉「さとみくん!みてみて!アップルパイ作った!」
『マジか!めちゃめちゃ美味そう!ありがとな!!』
莉犬の頭を撫でると、嬉しそうに笑ってる。
椅子に座ると、莉犬が綺麗にパイを分けていく。
俺は、カップに紅茶を注いだ。
『じゃあ、食べるか、』
莉「うん!せーの!」
『「いただきます!!」』
パクっ。
!?
『え……何これ。めちゃめちゃ美味い!!莉犬最高だ!』
莉「確かに美味しい!喜んでくれで嬉しいや!」
莉犬って、本当に料理上手だな……。
俺は、こんな日々が続けば良いと思っていた。
この世界なんて、本当に残酷だ。
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作者名:。 | 作成日時:2020年5月1日 20時