【完結】この世界は残酷で...。 (ページ16)

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めちゃめちゃsideが変わります。

赤side

さとみくんが小さく見える。

ふふっ。可愛い…。

俺は、少しずつ枝から枝へと足を運ぶ。

獣耳が時々草とかに引っかかるのがめんどくさい←

もう少しで家に着く。

空は夕焼けでオレンジ色。

さとみくんを見ると……………

え？

✿♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦✿

桃side

俺は少し早歩きで歩いてた。

その時だった。

人間「あ。すいませーん！！人間ですよね！」

おい、マジかよ…

『今急いでるんで。』

人間「なーな。良いだろう？あのねー今夜泊まる所無いの。家に泊まらせて？」

『無理です。ってか普通に迷惑なんで。戻って下さい。』

人間「そんなに冷たくなくて良いから！ね？あ……獣と住んでるつもり？！」

『もう、うるせぇーよ！！帰れ！！！』

俺は我慢の限界で人間の方を睨むように振り返った。

人間「え……さ、さとみ様！？！？！なっ。なんで！！？」

『俺の事知ってるのかよ……。お前さ、なんなの？獣狩り楽しいか？』

人間「だーかーら！今夜泊まらせろ！って言ってるの！」

ダメだ。話が噛み合わない。

莉犬、お願いだから家に先に帰ってくれ。

俺は、上を見て口パクで言った。

『先帰れ』

❀♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦❀

赤side

ヤバい。

さとみくん、人間さんに話しかけられてる。

辞めてやめて……怖い。無理。帰りたい。

すると、さとみくんは俺の方を見て何か喋ってる。

『先……帰れ？』

先帰れって、さとみくんを置いて？！

俺は首を横に振った。

すると、さとみくんは

もう1回先帰れって。

っ………。

さとみくんのあの顔はきっと本気だ。

さとみくんを信じよう！

俺は頷いてさとみくんに『信じるよ』って口パクで伝えた。