愛蔵の双子の妹青春謳歌せよ! (ページ34)

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まるで有名人になったみたいページ34

MVがアップされて以降

『あの子、MVの子じゃん！』

『あの子LIP×LIPと同じクラスなんだよね、羨ましいなぁ』

『やっぱり可愛い〜』

など学校でもよく見られるようになり

最近治ってきていた人見知りが再発しそうだ

千「これって柴崎さんだよね？」

「うんそうだよ」

お昼休みに入りご飯を食べてた時に急に聞かれた

樹「やっぱり？？私びっくりしたよ〜」

ひ「！そ、そーなん！？うち、し、知らなかったナ」

ひより…わかりやすいよ

「最近スカウトされたんだけど、急に電話来て代役頼まれてちゃって」

千「そうなんだね(愛蔵の相手役羨ましい…けどこれが妹の柴崎さんなだけ全然あり。いつもよりもぎこちなさの若干ある愛蔵が見れて逆にありがとう)」

なんかちづちゃんガッツポーズしてる？

樹「お兄ちゃんが相手ってどんな感じなのー？」

「え、」

どんな感じって聞かれてもな

「うーん、私中学女子校だったから免疫ないし、普通に照れ臭いよ」

ひ「女子校だったんや！」

「みんな体育ガチ勢で楽しかったよ」

そういうとひよりが目を光らせた

運動好きなんだろうな

樹「柴崎の方はどんな感じだったの？」

「まぁ私より照れてたね笑」

千「柴崎君でも照れるんだね」

流石に妹だと気まづいよね

私だって勇次郎とのシーン愛蔵に見られてるから気が気じゃなかったもん

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放課後

柏「Aちゃんお疲れ様〜」

「結菜さんお疲れ様です」

バイトへ向かうと勇次郎が日当たりのいい窓側の席へ座っていた

お客さんは勇次郎だけみたいで静かに本を読んでいた

柏「勇次郎君にこれ持って行ってちょうだい」

そう言って

お盆にココアとガトーショコラを渡された

「お待たせいたしました。ココアとガトーショコラです。」

本から目線を変えてこちらを見て

勇「なんだAか…」

なんだって何よ、失礼だな

「何読んでるの？うわ難しそうな本…」

文豪の推理小説を読んでいた

勇「本あんまり読まないの？」

「読むっちゃ読むけど恋愛ものしか読まないからな」

勇「ならこれ知ってる？」

そう言って映画のチケットを2枚出した

「あ、それ知ってる！その作家さん中1の頃から追いかけてるんだ」

勇「スタッフさんに貰ったからあげるよ」

そう言ってチケットを貰った

でも私が貰ったらスタッフさんに悪いなと思い

「一緒に見に行かない？」

勇次郎が私の顔を凝視してきた

今私なんかまずいこと言った？