.*･ﾟ6人の学園王子様と雑用庶民.ﾟ･*.

episode19 ページ21

「申し訳ないんですが、生徒会には入れません

人が足りないのは私の責任ではありませんので」







なにが大財閥のご子息だ。

こんな横暴で人を見下すようなやつらが将来の日本社会を引っ張っていくなんて有り得ない。







込み上げてくる怒りを爆発させる前に
さっさと出て行こうとイスから立ち上がった








「入学金100万円」








ずっと口を閉じていた彼方先輩の言葉が私を呼び止めた。








「え？」





何事かと振り向くと、彼方先輩がこちらをじっと見つめる。









｢施設料52万


授業料120万


教材費18万


施設運営費73万


学校指定制服一色37万



生徒会運営費10万



行事運営費47万




後は、その他諸経費が43万くらい





…締めて500万か」








何だかとんでもない金額をズラズラと聞かされたような気がする。







｢これはこの学園の生徒全員が納入している1年間の学費だ





君は特待生というだけでこの学費全てを免除されている。」





全員の視線が私に集中する。









｢何が言いたいんですか？」









私は怒りを込めて彼方先輩を睨みつけた

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