少女の名と明治時代 ページ4
『こんにちは』
小さいけれど綺麗な声だった。
「あの…貴方は鬼殺隊の方ですか⁈隊服は着ていないようだけれど…」
『鬼殺隊?あぁ,私は鬼殺隊士ではありません。単独で鬼を狩っている者です。』
「そうですか…」
その少女の匂いには感情がこもっていなかった。あったばかりの時のカナヲに少し似ている。
「あ…あの!此処は何処ですか⁈さっきと少し景色が違う。貴方が俺たちを助けてくれたんですか?」
『此処は花倉山。私は神凪Aと言います。景色は先ほどからなにも変わっていませんよ。
不自然なのはあなた方の方です。突然現れました。私は何もしていません。』
景色は何も変わっていない? じゃあ俺たちは何を…まさか…
「今は何年ですかAさん!」
『今は明治10年,1877年です。あなた方こそ何処かは来たのですか』
やっぱり…此処は大正時代じゃない。
「俺たちは大正時代から来ました!鬼殺隊の竈門炭治郎です!こっちは友達の我妻善逸と嘴平伊之助。
この子は俺の妹の禰󠄀豆子です。」
『たいしょうじだい?それは何ですか?』
「炭治郎…説明不足だよ。俺から説明する。」
「あぁ.宜しくな,善逸」
「俺たちは明治時代の一つ先の時代から来ました。鬼殺隊の任務帰りで,藤の花の家紋の家に向かって
いたんです。Aさん…でいいですか?」
『そうですか。つまりあなた方は未来から来たのですね。とても驚きましたが,状況は分かりまし
た。鬼なんてものが存在するくらいですから,こんなことがあっても不思議はありませんか…』
「はい。多分コイツのせいで…」
ギロリ
善逸が伊之助を睨んだ。
「俺のせいじゃねえ!!!刀のせいだ!」
「ちげぇよ!!お前のせいだよ!!お前が刀を抜いたから!!お前が余計なことしなければ俺は
今頃禰󠄀豆子ちゃんとお喋りできたのに…」
「うるせぇ!俺のせいにすんな!!」
「ぎぃぃぃ!!!」
伊之助と善逸の喧嘩が始まった。
「やめろ二人とも!こんな所で喧嘩しても仕方ないだろ!しかもAさんの前で…
失礼だ!恥を晒すな!」
『ッ…鬼が何故人間と…』
「禰󠄀豆子は鬼ですが,人間は食べないんです。」
『そうなのですか』
「禰󠄀豆子はホントにいい子で可愛いからねえ」(デレデレ
「さっきからすみません…Aさん」
『いえ…いいのですよ。なんだか,とても暖くなりました。
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作者名:野茉莉 | 作成日時:2021年11月18日 23時