第十五話 ページ17
「確実に、君は狙われるべき立場になってしまったようだ。不用心でいると命を失いかねない」
「それって・・・秀一さんのこと?
秀一さんの関係者だから?何か私から聞き出そうとしてるの?
あの人は生きてるの?」
「俺の前であの男の名を出すな」
安室さんが怖い目で私を睨む。
わからない。この人、敵なのか味方なのかーー。
でも、あの闇の組織の人間だってことはわかる。
だからこそ、彼の行動がわからない。
「あなた、私を助けようとしているの?」
私が問うと、安室さんはわずかに笑う。
「余計な死者をだして詮索されたくないだけですよ。
とにかく、あなたに何をしても無益だと彼らにわからせるまでは、あなたの行動に規制をかけさせてもらいます」
規制・・・?
「私に何をさせるつもり?」
「逆です。あなたはここから出てはいけない」
「それは困るよ、大学だってあるんだし・・・」
「大学には行くな。電話もするな。窓の外も見るな、一切外に出るなーーこれを守ってもらいます」
「ずっとここにいろってこと?」
そう、と彼はうなづく。
それじゃ、まるで軟禁じゃない。
「少しくらい説明してくれたっていいじゃない」
「説明を求めるな。これも僕があなたを守ってやるための条件です。守れないなら、僕があなたに引き金を引くかもしれませんよ」
どうやら、従ったほうがよさそう。
あの秀一さんですら手にかけた組織に狙われてるのかもしれないのだから。
だけど、あの人、生きてるの・・・?
だったら今、どこにいるの?
「この部屋は好きに使っていいですよ。少々見苦しいところもありますが、暇を潰す道具は一通り揃っています」
「うん・・・」
こうして、奇妙な同居が始まったのだった。
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凜(プロフ) - iwaさん» コメントありがとうございます!いえ、私自身どちらか一人を選ぶとすると話の収集がつけられなくなってしまうため、もう一人はもう一つのストーリーで幸せになってもらうことにしました笑 今テスト期間のため、再来週くらいになったら更新再開します! (2019年7月10日 20時) (レス) id: 016d1e72e6 (このIDを非表示/違反報告)
iwa(プロフ) - どちらもありのエンディング贅沢すぎて嬉しいです。お手を煩わせてしまって読み手として申し訳ないですが、たのしみにしています。 (2019年7月10日 20時) (レス) id: d46b647962 (このIDを非表示/違反報告)
凜(プロフ) - 亞里亞さん» ありがとうございます!それぞれのエンディングは今悩み中です! ただ幸せになって終わるだけじゃないかもしれないですが、楽しみにしていてくださると嬉しいです! (2019年7月7日 19時) (レス) id: 8f4e5bf045 (このIDを非表示/違反報告)
亞里亞 - お疲れ様です!!赤井さんも降谷さんも大人なので最終的には幸せを願って身を引けるんだろうななんて今から泣ける準備してますね!! (2019年7月7日 15時) (レス) id: 6308b08dc9 (このIDを非表示/違反報告)
凜(プロフ) - 優愛さん» ありがとうございます!! 最近更新遅くて申し訳ないですが、ゆっくり頑張ります! (2019年6月13日 21時) (レス) id: 8f4e5bf045 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:凜 | 作成日時:2019年5月24日 0時