ep.144 降谷さんのお料理事情 ページ9
降「冷蔵庫の中もほぼカラなんだよなぁ…」
『え、それ大丈夫なんですか？』
降「なんとか。だから食材も買わないと…」
そんな会話をしながら食品売り場を歩く。
…仕事、そんなに忙しいのかな。私や風見さんももちろん大変が、降谷さんがもっと大変なのは知ってるつもり。
『無理、し過ぎないで下さいね』
降「っ…あぁ」
私は、隣を歩く降谷さんにそう言った。心の底から思ってる事を。
…だって降谷さん、疲れてると余計に怖いんだもん。
『っていうか、降谷さん自宅で料理するんですか？』
降「ん？そりゃあするさ。僕をなんだと思ってるんだ？」
ふと、頭を過った疑問を質問してみる。
降谷さんはセロリを手に取りながら、少し眉を寄せてそう答えた。
『すいません、ポアロのお料理が美味しいから、料理が出来ることはわかるんですけど…』
降「…けど？」
『なんか、好きな食べ物とか想像出来ないし、降谷さんストイックだから、自分の為だけだったら面倒くさがって料理しなそうだなぁ、って思って！』
降「…ったく。きちんとした料理食べないと健康に悪いだろ？それに、僕は料理好きだからな。よく作りすぎて風見にやるくらいだ」
『えっ！何それ風見さんずるい！私も降谷さんの料理食べたいです！』
降「はぁ？」
なんということでしょう！
降谷さんが料理好き？！しかも風見さんにおすそ分けって！めっちゃ仲良しやん！
上司と先輩の以外な私生活が明らかとなり、ちょっとだけ頬が緩む。
『じゃあ降谷さんの得意料理なんですか？』
降「得意料理…やっぱりポアロのハムサンドかな」
『えー、じゃあ最近気に入ってる料理は？』
初めて知る上司の素顔。滅多に聞けることじゃない。
私の知らない降谷さんを、もっと知りたいと思った。
降「うーん、和食をフランベで仕上げることかな…」
『和食に、フランベ？！』
降「あぁ、フランベは知ってるか？」
『あ、はい。知識としては。
確か洋酒のアルコールを炎でとばして、素材の香り付けをする調理方法ですよね？』
降「そう、痕跡は残さず…しかし、関わったもの全てに芳醇な酒の香りをまとわせる…」
『…？』
フランベの説明をしながら、一瞬だけ降谷さんの顔が曇る。
…でもすぐにいつもの表情に戻った。
降「それを日本の素材、日本の酒でやるんだ。この前はブリ日本酒で一品作ったんだが、それが以外に美味くてな！」
降谷さんは満面の笑みでそう言った。
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りんねむ(プロフ) - sherryさん» sherryさん、コメントありがとうございます！時間がある時に、がんばって更新したいと思いますm(*_ _)m (2022年5月18日 17時) (
レス) id: a65ebb8e54 (このIDを非表示/違反報告)
sherry(プロフ) - 続き楽しみにしてます！ (2022年5月13日 9時) (レス) id: 5b04212fee (このIDを非表示/違反報告)
りんねむ(プロフ) - 朱音さん» 朱音さん！コメントありがとうございます(泣)頑張ります*_ _) (2022年3月28日 1時) (レス) id: a65ebb8e54 (このIDを非表示/違反報告)
朱音 - ゆっくりでいいので更新頑張ってください！ (2022年3月26日 15時) (レス) id: 99e1269188 (このIDを非表示/違反報告)
りんねむ(プロフ) - あっちゃんさん» コメントありがとうございます！！時間ができたら更新するように頑張ります！！m(*_ _)m (2021年9月12日 2時) (レス) id: a65ebb8e54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんねむ | 作成日時：2020年4月14日 21時
