【ハイキュー】いわゆる"モテ期"到来season3

第111話　反撃開始 ページ16

海「犬岡ナイッサ」


ボッ

トッ


影「ナイスレシーブ！」



犬岡のサーブで試合再開。西谷が綺麗にに返す。そして日向が助走に入っていて…



キュキュ

ブワッ


黒「！」


ビッ

ドシッ


日「うひょーっ！やっぱこの感じキモチーッ」

影「っシ！」



日向お得意の必殺斜め跳び。そしてそこ(・・)に完璧に合わせる影山。これには黒尾さんも反応出来なくて固まっていた。

…いい判断だと思う。
黒尾さんは日向とのマッチアップが少ないからまだ日向の動きに慣れていないはず。だから今は「変人速攻」の方が有効だと思う。手練れのMBからすれば当然「普通の速攻」の方が止めやすいだろうから。



黒「やっぱスゲーな…人間離れってああいう奴等の事言うんだろうな。それじゃあ――

取り返すか」ﾆﾔﾘ

『っ…！』



ボソッと聞こえた黒尾さんの声。一瞬だったし、声もそんなに大きくなかったけど背中がゾクッとした。



田「日向ナイッサー！」


ボッ

トッ


黒「ナイスレシーブ！」



今度は日向のサーブ。こちらも夜久さん(リベロ)が綺麗に返す。その時…！



キュキュ

キュキュッ



黒尾さん、海さん、山本の3人が一斉に助走に入る。研磨(セッター)が後衛だから前衛3人は全員攻撃可能。
誰が打つのか。やはり1番攻撃力のある山本…いや…！



フワッ



前3人囮で福永のバックアタック…！
烏野のブロックは完全にふられている。



ボッ

ギュンッ

…バガァン！！


日「ホギャアッ」



やられた！と思ったが、福永のスパイクはコートには落ちず、日向の胸部に激突。



菅「なっ…ナイスレシーブ日向っ！」

『(レシーブっていうかぶつかった(・・・・・)って感じだけど…)』

夜「チャンスボール！」

澤「また全員来るぞ！今度は誰が――」



ボールは繋がっていた。それでも…



キュキュ

キュッ

…ドバンッ



『っ…！(今度はAクイック…一瞬で…)』


今度は黒尾さんのAクイックが決まる。
なんとも安定感のある速攻だ。まぁいつも危なっかしい(日向の)速攻見てるからそう思うのかもしれないが…

音駒の反撃が始まったように思った。
別に点が離れていたわけじゃない。だけど「烏野(そっち)ばかりにいい思いはさせないぞ」とでも言うような…



夜「山本ナイッサー」

山「せいっ」


ボッ


田「ヤベッ…スマン！」

澤「カバー！」

西「オープン！旭さん！」


トッ

キュッ

ゴッ



烏野も負けじどスパイクを打つ。だけど…



ボッ


山「夜久さんナイスレシーブ！」



ボールは落ちない。

第112話　大人ネコと雛カラス→←第110話　ライバル

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す