【ハイキュー】いわゆる"モテ期"到来season2

第53話　エース復活 ページ6

菅原side


苦しい時やレシーブが乱れた時

ラストボールを託されるのがエース

わかってる

わかってるけど…


またここで、

トスを待ってない旭にトスを上げて

3枚ブロックと勝負させるなんて……









東峰side


スガが迷ってる。

俺にトスを上げるべきか否か。



東「………」





(菅「もう一回俺にトスを上げさせてくれ、旭」)


(西「だからもう一回トスを呼んでくれ！！エース！！！」)






スパイクが打てるのはトスが上がるから


トスが上がるのはトス(そこ)へ繋ぐレシーブがあるから


そのスパイクを打つのだって俺だけじゃない


皆がそれぞれの仕事をしてたのに


俺は……








(影「1人で勝てないの当然です」)


(日「だから皆、アサヒさんを"エース"って呼ぶんだ」)


(澤「お前がまだ、バレーを好きかもしれないなら、戻って来る理由は十分だ」)


(西「俺が繋いだボールを！アンタが勝手に諦めんなよ！！！」)








やらねば…


ここでトスを呼ばなければ俺は…！






菅「嶋田さー…」



東「菅原(スガ)アーーーッ！！！」



菅「！！」



東「もう一本！！！」









菅原side



しょうがない…

ここは嶋田さんのバックアタックで……



そう思いながら、嶋田さんをちらりと見たとだった。






菅「嶋田さー…」



東「菅原(スガ)アーーーッ！！！」



菅「！！」



東「もう一本！！！」





旭が俺の名前を叫んだ。


そしてトスを……




……ああ


エースが待ってる


トスを、呼んでいる…








菅「旭…！！」ﾌﾜｯ







ネットから離した高めのトス


何本も何本も上げてきた


旭の得意なトス


単純なこのトスでも


精一杯


丁寧に…。






キュッ






まだ3枚ブロックがつく。

でも不思議とさっきまでの不安はなかった。









東峰side


月「君向こうのチームに肩入れしてんの？
悪いけどまた止めるよ？」


影「当然だ！手なんか抜いたら何の意味も無ぇよ！」


田「うおおおお！！」






キュッ



トスを呼んで助走の確保に移る。








頼もしい背中の守り


俺の為の一番打ち易いトス


不足なんてない







キュッ

グンッ







単純なで当たり前のことをいつの間にか忘れていた。


俺は、


独りで戦っているのではない。




託されたラストボール




何度壁にブチ当たろうとも打ち切る…




打ち切ってこそ……









ガガガンッ








エース！！！

第54話　おれの番！！！→←第52話　もう一回決まるまで

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す