【ハイキュー】いわゆる"モテ期"到来season2

第89話　第一次水鉄砲対戦 ページ43

天「はい、千尋ちゃん！」


『…ありがとうございます。』


天「はい賢二郎！」


白「…ありがとうございます。」


天「はい太一！」




そう言って、天童さんは私達4人に水鉄砲を渡す。
すると、奥から他の3年生の先輩達も出てきた。


裸足からの上裸でヤル気満々の山形さん。

二刀流の瀬見さん。…まぁ刀じゃないけど

微笑みながらホースを持つ大平さん。…もはや水鉄砲ですらない。

同じくホース片手にニヤニヤしている天童さん。

そしてめちゃめちゃデカイ獲物(水鉄砲)を持ってる牛島さん。




『あの、今から何を…？』


天「それじゃあ、始めー！！」


『？……ってわぁ！！？』





今から何を始めるのか天童さんに聞こうと思った時だった。
天童さんが高らかに何かを始める合図をかける。

すると一斉に、皆それぞれの獲物(水鉄砲)から冷たい水が噴射される。
まぁいわゆる水遊びである。





瀬「やったなこんにゃろっ！」


山「ちょ、顔面はやめろって！！」


五「ぎゃあ白布さんごめんなさいぃ！！」


白「………」


川「あ、すいませ…」


大「………」ﾆｺ


天「若利くん楽しーぃ？」


牛「…あぁ。」





水遊びなんてガキかよって思ったけど、皆楽しそうで何よりだ。普段大人な大平さんでさえ、川西にホースを向けて楽しんでいる。

天童さんはいうまでも無いが、無言で五色に集中攻撃をする白布はかなりいきいきしている。
私は渡された水鉄砲を抱えたまま、座って皆を見ていた。…そう、あの時までは。





『………』


瀬「千尋ーっ！」


『？……？！』ﾋﾞｼｬｧ


山「見事に引っかかったなw」


『瀬見さん、山形さん…』


瀬「あ、やば…」


山「逃げるぞ瀬見！」


『待ちやがれぇ！！』


天「あー！えーたくんと隼人くんが千尋ちゃんといちゃいちゃしてるー！」





私がボケッとしていると、瀬見さんに名前を呼ばれる。振り返ると顔面に水を食らう。
どうやら瀬見さんと山形さんが仕組んだらしい。私は天童さんからもらった水鉄砲を構えて、2人を追いかけた。





白「助太刀する。」


川「俺も」


『ありがとう2人とも。これで形成逆転だ。』


瀬「おい工！お前こっち入れ！」


山「若利！若利！助けて！」


五「わ、わかりました！」


牛「…？あぁ…」


白「大平さん、こっちに入ってもらえませんか？」


大「いいぞ。」





そして第一次水鉄砲対戦が開幕した。
でもこの時私達は忘れていたのだ。天童さん(一番厄介なヤツ)の存在を…

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