第84話 お前もな ページ38
白布side
コンコン
『千尋です。お疲れのところすみません。皆さんちょっといいですか？』
昨日同様、ミーティングのあと、布団の上でストレッチをしているときだった。
部屋のドアが叩かれて、千尋の声がした。
天「どーぞー！！」
天童さんがそう言うと、失礼します、と言って千尋が入ってきた。
風呂から出たばかりらしく、頬がほんのりと赤い。
そしていつもはポニーテールの髪の毛が、三つ編みでお団子にされていた。
…ちょっとドキッとしたのはここだけの話。
天「どったの？？」
俺たちの真ん中に座った千尋に天童さんが質問する。
すると千尋は、神妙な面持ちで口を開いた。
『あの…皆さん何か企んでます？』
全「え？」
思わず全員聞き返してしまう。
…一体何の話だ？
『だから、皆さんで何か企んでませんか？もしくは新手の嫌がらせ？』
瀬「お、おい…何の話だ？」
『何じゃないですよ。事あるごとに私に"手伝う手伝う"って…。私に不満があるなら言って下さい。その気遣いが余計に傷つきます。』
全「………ﾊｧ」
『っ！！…何ですか。』
千尋のその言葉に、俺たちは顔を見合わせてため息を一つ。
そのため息に千尋は頬を膨らまし、余計に不機嫌になる。
…ちょっと可愛いと思ったのもここだけの話。
すると少し困り顔をしながら大平さんが口を開いた。
大「あー、あのな千尋。俺たちは別に千尋の仕事に対して文句があったり、千尋に嫌がらせをしてたつもりはないんだ。」
『…じゃあなんですか？』
千尋は眉間にシワわ寄せたまま聞き返す。
大「その…昨日若利から色々聞いてさ…。千尋の負担を少しでも減らしてやろうと思ってな。でもちょっと空回りしちゃったみたいだ。」
大平さんの言葉に他のメンツはうんうんと頷く。
一方千尋はポカンとした顔をしている。
『色々聞いたってなんですか？』
大「え…色々ってその…中学の事とか…」
『中学の事？』
大「バレーから距離をおいた？理由とか…」
『あっ…！』
千尋がぐいぐい聞いてくるのに対し、少し気まずそうに答える大平さん。
千尋は最後の答えを聞いてハッとした顔をした。
そして次の瞬間…
『ﾌﾟｯ…あはははは！！』
今まで見た事ないくらいに笑い始めた。
時々息が出来ているか不安になるほど…
何かどうなっているんだ…
またため息をつく俺だった。
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りんねむ(プロフ) - は る くさん» コメントありがとうございます！そして返信が遅くなってしまいすみませんm(_ _)m 以前、変なところを押してしまったらしく、シリーズ一覧に表示されなくなってしまったんです…！わかりにくくてごめんなさいm(_ _;)mこれからも本作品をよろしくお願いします！ (2020年3月18日 22時) (
レス) id: 529938dd30 (このIDを非表示/違反報告)
は る く(プロフ) - すみません！下にありましたね!!読んできます！ (2020年2月24日 1時) (レス) id: 20d1569ebb (このIDを非表示/違反報告)
は る く(プロフ) - この作品の1はもう無いのでしょうか、、、？すごく読みたいです( .. ) (2020年2月24日 1時) (レス) id: 20d1569ebb (このIDを非表示/違反報告)
りんねむ(プロフ) - 綾さん» コメントありがとうございます！誤字ばかりですね…すみません…。ご指摘感謝致しますm(_ _)m (2020年1月11日 19時) (レス) id: 529938dd30 (このIDを非表示/違反報告)
綾(プロフ) - 鷲上じゃなくて鷲匠だと思います (2020年1月11日 18時) (レス) id: c6c2226349 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんねむ | 作成日時：2019年6月16日 18時
