第76話 今日のお仕事 ページ29
?「千尋」
『鷲匠先生!
こんにちは。今回は
着替えが終わり、みんなより一足早く体育館へ向かうと、ここ白鳥沢学園の監督である鷲匠先生に声をかけられる。
鷲「いきなりで悪かったな。」
『いえ、大丈夫です。今回は私も色々な事を学びたいと思います。去年来た時はただ仕事をやっていただけだったので。』
鷲「そうか。選手の事、頼んだぞ。」
『っ!…はい!』
鷲匠先生は笑うことは無かったものの、優しい声色でそう言った。
なんか以外だった。
鷲匠先生、けっこう人間味あるやんけ。
ただの怖い監督だと思ってたわ。
鷲匠先生に失礼します、と頭を下げて私は今体育館に入った来た選手達の元へと向かった。
『牛島さん。今日のメニューは何ですか?』
牛「基礎練習の後にミニゲームだ。」
『わかりました。じゃあゼッケンとかの用意しておきますね。』
そう言ってくるりと体の向きを変えた時だった。
いや、と牛島さんが付け加える。
牛「千尋には夕飯の手伝いを頼みたい。」
『夕飯、ですか?』
牛「俺達は寮だから寮母さんがいるんだが、昨年同様合宿中は手伝う規則になっていてな。頼んでもいいか?」
『あ、そういえばそうでしたね。わかりました。じゃあ、夕飯作りに行ってきますね。皆さん、練習頑張って下さい。』
また失礼します、と言って私は体育館を後にした。
何度も言うようだけど、牛島さんの頼みは断れない。
なんていうかこう…バチが当たりそうで……
私は苦笑いをしつつ、寮の食堂へと急いだ。
「千尋!!」
『白布?』
小走りで体育館を出ていくと、後ろから私を呼ぶ声が。
振り返ってみると、そこには白布が居た。
『どしたの?』
白「これ、使って。合宿中は必要だろ。」
ん、といって白布が渡してきたのは白鳥沢のジャージ。
なんかこれ前もあったな。
青城んとき。あんときは国見だったかな。
まぁ白鳥沢に居て烏野のジャージとか目立ってしょうがないし、特別断る理由もなかったのでとりあえず受け取ることに。
『ありがとう。でも白布は大丈夫なの?ジャージ無くて。』
白「部室に歴代の先輩方のおさがりあるから平気。」
『そっか。じゃあお言葉に甘えて使わさせて頂きます。』
私がそう言うとじゃあ、と言って来た道を戻る白布。頑張ってねと言えば片手を上げて応えてくれた。
そして今度こそ私は食堂へと向かうのだった。
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りんねむ(プロフ) - は る くさん» コメントありがとうございます!そして返信が遅くなってしまいすみませんm(_ _)m 以前、変なところを押してしまったらしく、シリーズ一覧に表示されなくなってしまったんです…!わかりにくくてごめんなさいm(_ _;)mこれからも本作品をよろしくお願いします! (2020年3月18日 22時) (レス) id: 529938dd30 (このIDを非表示/違反報告)
は る く(プロフ) - すみません!下にありましたね!!読んできます! (2020年2月24日 1時) (レス) id: 20d1569ebb (このIDを非表示/違反報告)
は る く(プロフ) - この作品の1はもう無いのでしょうか、、、?すごく読みたいです( .. ) (2020年2月24日 1時) (レス) id: 20d1569ebb (このIDを非表示/違反報告)
りんねむ(プロフ) - 綾さん» コメントありがとうございます!誤字ばかりですね…すみません…。ご指摘感謝致しますm(_ _)m (2020年1月11日 19時) (レス) id: 529938dd30 (このIDを非表示/違反報告)
綾(プロフ) - 鷲上じゃなくて鷲匠だと思います (2020年1月11日 18時) (レス) id: c6c2226349 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りんねむ | 作成日時:2019年6月16日 18時