【ハイキュー】いわゆる"モテ期"到来

第7話　頂の景色 ページ8

貴方side


影「ボールは俺が、持って行く！！」


影山は日向を指差し、そう宣言した。

そのあと2人でなんか話してて、まだ何かするつもりらしい。



『(影山は何をするつもり…？

少なくとも、日向"が"合わせるのは無理だよ…？)』




山「ナイッサー！」

澤「１本！」



月島のサーブで試合が再会する。




『(すごい集中……)』




影山は今までに見たことがない程集中していた。


ブロックの位置


ボールの位置


スパイカーの位置


次にどう動くか


どこに跳ぶか


日向のジャンプのMAXはどこか






そして…









ーー今！！！


この角度で！


この位置！


このタイミング！









ーードンピシャ！！！ーー





ドパァンッ！


日向の"手にあたったボール"は勢いよく向かいのコートへ






『……やるじゃん…！』ﾎﾞｿｯ







今、影山は完全に日向"に"合わせた。

日向はジャンプする瞬間からスイングするまでの間目を瞑っていたから、そういうことだろう。

まぁ影山がすごいのはもちろんなのだが、

影山を100％信じて跳んだ日向も日向だ。



そんなの誰にでも出来ることじゃない。




そのあと日向の顔面にトスが行ったりしたが、2人はそれはそれは楽しそうにコートを動き回った。







「せーの」で跳んで、長身の選手より高さで劣るなら


"1cm"を


"1mm"を


「１秒」速く頂へ！！


そうすれば


いまこの瞬間だけ


"ここ"がいちばん高い場所




ーー目の前にたちはだかる高い高い壁


その向こうはどんな眺めだろうか


どんな風に見えるのだろうか


独りでは決して見ることできない





ーー頂の景色









ドパァンッ！！





またスパイクが決まる。





ピピーッ




試合終了

セットカウント2-0

勝者:日向・影山チーム






『…すごかったですね。』


澤「うん。いい意味で裏切られたよ。

予想以上に凄いコンビが出来ちゃったかもな。」





大地さんの言葉にスガさんや田中も頷く。



私はあの子たちのことを"厄介な"って言ったけど、案外そうでもないかもしれない。


日向と影山だけじゃない。


月島も山口も伸びしろしかない、期待の星たちだ。








『皆おつかれ。いい試合だったよ。』


ドリンクを持って4人の元へ行く。


『はいコレドリンク。
私はマネージャーの茨木千尋、2年。今日からよろしくね。』



微笑みながら言うと4人は「よろしくお願いします」とそれぞれ違った声の大きさで、バラバラに言った。

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