第28話 ダメ元 ページ29
及「返事は？」
『ノーに決まってるじゃないですかっ！！』
及「なんで決まってるのさ！！」
『逆になんでイエスだと思ったんですか！！』
及「…………」
勢いで会話をしていると、黙ってしまう及川さん。
流石に言い過ぎたかなと少し反省するも、互いに無言のまま。
及川さんになんでイエスか出ると言う自信があったのかと聞いてみたものの
私のノーに決まってるというのも、特にこれと言った理由はない。
『あの……』
及「じゃあさ、！…」
『？』
沈黙に耐えられず、私が口を開きかけたときだった。
及川さんがバッと顔を上げる。
その瞬間、風がぶわっと吹いて私と及川さんの間を通る。
揺れる髪から見えるその顔は凄く必死に見えて、
今にも崩れてしまいそうで、
真っ直ぐなその瞳に、私は目をそらすことができなかった。
及川side
『じゃあさ、！…』
フラれるなんてわかってた。
でもそれは思った以上に辛くて、悲しくて…
気がついたら声が出てた。
及「じゃあさ。どうしたら付き合ってくれる？」
『えっ…』
及「"アイツ"に勝ったら付き合ってくれる？」
『！！』
ダメ元で言ってみる。
悪あがきって言うんだよね、こういうの。
俺がそう言った途端、驚いた様な顔をする千尋ちゃん。
そりゃそうだよね。だって
"アイツ"…
中学の頃から負けっぱなしの、大っ嫌いな
アイツに勝ったら……
千尋ちゃんにふさわしい彼氏になれるかな？
アイツに勝ったら…
アイツに…
『……いいですよ。』
あぁ…やっぱりそうだよね…
うんわかってたよ、わかってた。
ダメ元で言ったんだもん…
そりゃいいですよって言うよね
いいですよって
いい…ですよっ…て…？！
及「え"っっ？！？！」
『何で驚いてるんですか。自分で言ったんでしょう。』
及「うん言ったけどさ。でも、えっ……え"っ？！！」
『うるさいですよ』
真顔で話す千尋ちゃん。
信じられなかった。
あとは俺が条件をクリアするだけってことだよね？
安堵と嬉しさで肩の力が抜ける。
そんな俺を見て千尋ちゃんはふわりと微笑むのだった。
____________________________________
菅「(俺たち空気だよな)」
澤「(それな)」
烏全「(……ｺｸ)」
(二人の会話を聞く烏たち)
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りんねむ(プロフ) - 桜音姫さん» 全然大丈夫です！お気になさらないで下さい！ (2019年6月20日 6時) (
レス) id: 529938dd30 (このIDを非表示/違反報告)
桜音姫(プロフ) - すいません(￣▽￣;)10番のイメージが強すぎて勘違いしてました(^_^;) (2019年6月20日 3時) (レス) id: 1b05663279 (このIDを非表示/違反報告)
りんねむ(プロフ) - 桜音姫さん» 原作沿いに書いているのですが、私の書くスピードが遅いもので……。すみません(^_^;)烏野10番の日向翔陽はもうしばらくお待ち下さい！！今回はコメントして頂いてありがとうございました！これからも本作品をよろしくお願いしますm(_ _)m (2019年6月19日 21時) (レス) id: 529938dd30 (このIDを非表示/違反報告)
りんねむ(プロフ) - 桜音姫さん» 初めまして！コメントありがとうございます！m(_ _)m先程、単行本2巻の方で確認しましたところ、青葉城西高校との初めての練習試合では、日向のゼッケン番号は5番でした。そこはまだユニフォームが届く前のお話なんですね！ (2019年6月19日 21時) (レス) id: 529938dd30 (このIDを非表示/違反報告)
桜音姫(プロフ) - 初めまして(笑)今、練習試合のところまで読んだのですが、日向の背番号10番なのに5番になってるので訂正お願いします(^_^;) (2019年6月19日 18時) (レス) id: 1b05663279 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんねむ | 作成日時：2019年1月11日 0時
