第22話 デコピン ページ23
及川side
及「？！え、何？！」
『………はぁ〜〜……』
岩「及川、歯ァ食いしばっとけよ」
千尋ちゃんは握りしめた右手にはぁ〜っと息をかけながら、岩ちゃんに拘束されている俺と距離を取る。
そして岩ちゃんが歯を食いしばれと言う。
……なんで？(泣)
…何か嫌な予感がした。
俺は必死に抵抗するも、岩ちゃんのゴリラパワーには敵わない。
及「ちょっと千尋ちゃん？！一回落ち着こ？ね？だからその右手しまって！！」
『及川さん覚悟っ！！！』
ダッ…ダッ…ダッダッダッダダダ………
及「ほんと！！ちょっ！！やめっ！！」
俺の抵抗も虚しく、千尋ちゃんはこちらに向かって勢いよく走ってくる。
俺は間もなく来るであろう衝撃に備えて固く目をつむる。
及「っ！！！」ｷﾞｭｯ
『…………』ｼｰﾝ
及「………？」
だが、いつまでたってもその衝撃は来なかった。
恐る恐る目を開けてみると……？
ベシッッ
及「痛っ！！？！………？？」
目を開けると千尋ちゃんに思いっきりデコピンされた。
俺は訳がわからずそのままフリーズ。
そして岩ちゃんが拘束を解くと、千尋ちゃんが腰に手をあて、俺をキッと睨みつける。
『全く…何やってるんですかシーズン前に！
軽い捻挫だったから良かったですけど、心配したじゃないですか！
ラストシーズンですよ？！今までの努力全部水の泡にするつもりですか？
及川さんのことだから、どうせ毎日毎日一生懸命練習して、"あの人"を倒すことだけ考えてこの2年間過ごして来たんでしょう？
今ココでケガしたらそれが全部無駄になるんですよ？！
それに、主将がいなくなったら誰がチームを引っ張っていくんですか！もっと主将としての自覚もって下さい！
中学の時から本当に変わってませんね…
及川さんバレーしてるとき"だけ"はかっこいいんですから、早くアップとってコートに入って下さい！！』
及「………」
千尋ちゃんは俺を見て、俺だけを見て、俺に説教をする。
…懐かしい。
中学の時もよくこうやって怒られたな…
なんて思いながら彼女の顔を見る。
怒った顔も可愛い千尋ちゃん。
嬉しかった。俺のために怒ってくれた事が。
及「千尋ちゃん………そんなに及川さんのこと好きだったんだね☆」
『断じて違います。早くアップ行ってきて下さい。』
及「はーい」
俺はいつもの様におちゃらけて嬉しい気持ちを誤魔化した。
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りんねむ(プロフ) - 桜音姫さん» 全然大丈夫です！お気になさらないで下さい！ (2019年6月20日 6時) (
レス) id: 529938dd30 (このIDを非表示/違反報告)
桜音姫(プロフ) - すいません(￣▽￣;)10番のイメージが強すぎて勘違いしてました(^_^;) (2019年6月20日 3時) (レス) id: 1b05663279 (このIDを非表示/違反報告)
りんねむ(プロフ) - 桜音姫さん» 原作沿いに書いているのですが、私の書くスピードが遅いもので……。すみません(^_^;)烏野10番の日向翔陽はもうしばらくお待ち下さい！！今回はコメントして頂いてありがとうございました！これからも本作品をよろしくお願いしますm(_ _)m (2019年6月19日 21時) (レス) id: 529938dd30 (このIDを非表示/違反報告)
りんねむ(プロフ) - 桜音姫さん» 初めまして！コメントありがとうございます！m(_ _)m先程、単行本2巻の方で確認しましたところ、青葉城西高校との初めての練習試合では、日向のゼッケン番号は5番でした。そこはまだユニフォームが届く前のお話なんですね！ (2019年6月19日 21時) (レス) id: 529938dd30 (このIDを非表示/違反報告)
桜音姫(プロフ) - 初めまして(笑)今、練習試合のところまで読んだのですが、日向の背番号10番なのに5番になってるので訂正お願いします(^_^;) (2019年6月19日 18時) (レス) id: 1b05663279 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんねむ | 作成日時：2019年1月11日 0時
