第14話 甘えん坊 ページ15
監督と話し終えた私は、選手たちのアップを見ることにした。
ボールを拾っている時だった。
肩に重みを感じた。
と同時に爽やかな匂いが鼻をかすめる。
国「(ﾎﾟｽｯ)…………」
『っ？………国見…？』
肩の重みの正体は国見の頭だった。
国見は後ろから寄りかかるようにして、私の肩に顔をうずめている。
国「……何で烏野なんですか。俺聞いてませんよ。」
『あー…、うん、ごめんね？』
肩に顔をうずめたままそう言う国見は、まるですねている子供みたいで可愛かった。
私は国見の頭をポンポンしながら謝る。
国「……許さないです。」
『ふふっ……どうしたら許してくれる？』
国「……わかってるくせに」
私がわざとらしく聞けば、またすねたような声を出す国見。
仕方がないので、"アレ"をポケットから取り出す。
そう、国見の大好きな……
"塩キャラメル"
『はいはい…。…じゃあこれで許して頂けますか？』
国「………(ｺｸｯ)」
塩キャラメルを見せると、無言で一度だけ頷く国見。
よかった。これで機嫌を直して貰えそうだ。
『……さ、早くアップの続きしておいで。』
塩キャラメルを渡しながらそう言うと、国見はまた無言で頷いて背を向ける。
そして一度だけ振り返って、「これ、ありがとうございます」と頭を軽く下げてお礼を言ってきた。
何を今更と思いながら私も言葉を返す。
『いーよ、別に。国見のために買ってきたんだから。』
国「っ！！///……」
すると国見は自分のバックから何かを取り出して来て、私に押し付ける。
国「これ着て下さい。」
『え？』
国「今日はウチのマネなんですよね？だから、これ着て下さい。」
そう言って国見が渡してきたのは、背中に"AOBAJOSAI"の文字が入った白のジャージだった。
…なるほど。
チームで一人だけ黒は目立つし、"チーム感"にかけるもんね。
私は国見からジャージを受け取り、素早く着替える。
袖を通すと国見の匂いが私を包んでいるようで、むず痒い。
ズボンも上着もぶかぶかだったので、袖をまくって、またコート脇に戻った。
____________________________________
国「塩キャラメル"俺のため"とかコロす気かっての！もう心臓もたねぇよ！」
国「ってゆーか勢いでジャージ渡しちゃったけど、あれっていわゆる彼ジャー……！」ﾎﾟﾀﾎﾟﾀ
金「先輩国見が鼻血出しましたー」
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りんねむ(プロフ) - 桜音姫さん» 全然大丈夫です！お気になさらないで下さい！ (2019年6月20日 6時) (
レス) id: 529938dd30 (このIDを非表示/違反報告)
桜音姫(プロフ) - すいません(￣▽￣;)10番のイメージが強すぎて勘違いしてました(^_^;) (2019年6月20日 3時) (レス) id: 1b05663279 (このIDを非表示/違反報告)
りんねむ(プロフ) - 桜音姫さん» 原作沿いに書いているのですが、私の書くスピードが遅いもので……。すみません(^_^;)烏野10番の日向翔陽はもうしばらくお待ち下さい！！今回はコメントして頂いてありがとうございました！これからも本作品をよろしくお願いしますm(_ _)m (2019年6月19日 21時) (レス) id: 529938dd30 (このIDを非表示/違反報告)
りんねむ(プロフ) - 桜音姫さん» 初めまして！コメントありがとうございます！m(_ _)m先程、単行本2巻の方で確認しましたところ、青葉城西高校との初めての練習試合では、日向のゼッケン番号は5番でした。そこはまだユニフォームが届く前のお話なんですね！ (2019年6月19日 21時) (レス) id: 529938dd30 (このIDを非表示/違反報告)
桜音姫(プロフ) - 初めまして(笑)今、練習試合のところまで読んだのですが、日向の背番号10番なのに5番になってるので訂正お願いします(^_^;) (2019年6月19日 18時) (レス) id: 1b05663279 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんねむ | 作成日時：2019年1月11日 0時
