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ep.121 履歴書 ページ30

『それで、どうして私の家に来たんです?』


いただきますをして、熱々の肉じゃがを頬張りながら赤井さんに聞く。


赤「特に用事がある訳じゃないが、強いて言うなら昨日の履歴書の事が気になってな。あと、肉じゃがを作りすぎたのは事実だ。」

『また作りすぎたんですね…笑
っていうか履歴書、そんなに早く作り終わるわけないじゃないですか。
…と言いたいところですが、よくわかりましたね。履歴書が出来てるって。』

赤「…昨日君は"もうすぐ潜入捜査が始まる"と言った。それに不安だと。

もしその任務の開始予定日が1週間よりあとに控えている場合、君のような公安に所属している人間がそんなに不安がることはない。新米じゃあるまいし、それに他にも仕事はたくさんあるはずだから不安になってる余裕はないだろう?
だから1週間以内にあるんじゃないかと思ったんだ。

尚かつ、上司はあの降谷くん。彼は完璧主義者だ。だから下調べ、計画、実行など全てにおいて抜かりがない。潜入の打ち合わせは早めに済ませて、もしもの事まで考慮し、万全の状態で君を向かわせるだろう。

以上のことから、昨日の今日でも何か動きがあるんじゃないかと踏んだんだ。まぁ、全て出来ているとは思わなかったがな。流石降谷くんだよ。」


赤井さんは持っていた箸を一度置き、顔の前で手を組みながら自らの推理を披露してくれた。
…こんなときに何だが、声は赤井さんだけど見た目は昴さんなので、少々違和感を覚える私。そんな気持ちを抑えて、私は頷いた。


『…流石FBIエージェントですね。』

赤「それほどのことではないさ。この推理は二人が俺のよく知る人物だからこそ出来たものだしな。」


頷きながら話を聞く。やっぱり新一が一目置いている人なだけはある。素晴らしい推理だ。そして私の初恋の人でもある。うん、かっこいいね。


赤「それで?完成した履歴書は見せてくれるのか?」

『あ、はい!ちょっと待って下さいね…』


雑念まみれの思案をしていたら、赤井さんにまた話しかけられる。私は一度返事をしてから、履歴書を取りにバッグのところに向かった。


『ど、どうぞ…』


少し緊張しながら恐る恐る渡す。


赤「…諸星南20歳、通信大学2年教育学部か」

『−5歳って厳しくないですか?バレると思うんですけど…』

赤「君は童顔だから大丈夫だろう」

『うわー、降谷さんと同じこと言ってるし』


私は履歴書に目を通す赤井さんと言葉を交わしながら、また肉じゃがを食べるのだった。

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りんねむ(プロフ) - コメント、応援ありがとうございます!これからももっともっと楽しんで頂けるよう頑張ります!! (2020年4月11日 2時) (レス) id: 529938dd30 (このIDを非表示/違反報告)
#Marisa - めちゃくちゃ面白いです!これからも応援してます!更新頑張ってください! (2020年4月11日 1時) (レス) id: 12856f7fd8 (このIDを非表示/違反報告)
りんねむ(プロフ) - イアデビルさん» コメントありがとうございます!!頑張ります!!(^_^)丿 (2020年4月4日 17時) (レス) id: 529938dd30 (このIDを非表示/違反報告)
イアデビル(プロフ) - 面白いです!更新待ってます!頑張ってください! (2020年4月3日 13時) (レス) id: ef5404f845 (このIDを非表示/違反報告)
りんねむ(プロフ) - ルイさん» コメントありがとうございます!ファミリー揃うのマジか!!って感じです!私も公開日に絶対見に行きます!(^^)v (2019年12月6日 16時) (レス) id: 529938dd30 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りんねむ | 作成日時:2019年11月25日 0時

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