ep.120 ミニ推理 ページ29
『わーいい匂い！』
沖「もう出来ますよ。お皿と食器を準備して頂いてもいいですか？」
『はい！』
部屋着に着替えてリビングに戻るとお出汁のいい匂いが鼻をかすめる。
昴さんに言われて、私は棚から食器を2セットずつ取り出す。
沖「…僕が夕飯まだなのよくわかりましたね。」
『ふふ…だってお鍋の肉じゃが、だいぶ量あるじゃないですか。それにまだ時間も早いですし。だからまだかなって！』
昴さんと話しながら料理をお皿に盛り付けていく。
沖「流石公安の警察官ですね。」
『お褒めにあずかり光栄にございます。』
沖「…フフッ」
『…あはは！』
私が丁寧にお辞儀をしてそう言うと、二人で顔を見合わせて吹き出す。
私は笑いながらお皿をダイニングテーブルへと運んだ。
『…あと1つ推理をしてもいいですか？』
沖「どうぞ？」
二人で向かい合って座りながら私は昴さんに話しかける。
『…工藤邸に誰かいますね？』
沖「…どうしてそう思うんです？」
『庭に車がありました。ダニーズで見た記憶があります。居るのはジョディさんとキャメルさんですね？』
沖「ほぅ…」
私は帰宅途中に思ったことを話す。すると昴さんは一度だけ唸った。
庭にいつもはない車があった。しかも隠すように。
昴さんが乗っているのは赤い"スバル・360"。ちなみにナンバーは❲新宿88す2080❳。
尚かつ赤井さんが乗っているのは"マスタングGT500"。ナンバーは❲新宿330た1202❳。
そして庭にあったのは、そのどちらでもない"プジョー・607"。ナンバーは❲新宿300み・823❳。
つまり、工藤邸に昴さん以外の誰かがいるということ。
そして私はその車を見たことがあったし、昴さん(赤井さん)が信用している人以外をあの家に上げて、かつその人に留守を任せるわけがない。
だから同じFBIエージェントのジョディさんとキャメルさんじゃないかと思ったんだ。
赤「やはり流石だな。車種を覚えていたのか。」
昴さんは変声期に手をかけ、赤井さんになってから口を開く。ついでに右目も開眼してた。
『…ナンバーまでちゃんと覚えてますよ』
赤「そいつは凄いな…日本の警察はそこまで教育されているのか？」
『いえ、私が特殊なだけですよ笑』
驚く赤井さんに私は肩をすくめて答える。
車種に詳しいのは高校の友人に大の車好きが居たから。ちなみにその子は今トヨタで働いてる。
知り合いのナンバーを覚えているのはもしもの時のため。…誰の車かすぐ判別出来るようにするため…
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りんねむ(プロフ) - コメント、応援ありがとうございます！これからももっともっと楽しんで頂けるよう頑張ります！！ (2020年4月11日 2時) (
レス) id: 529938dd30 (このIDを非表示/違反報告)
#Marisa - めちゃくちゃ面白いです!これからも応援してます!更新頑張ってください! (2020年4月11日 1時) (レス) id: 12856f7fd8 (このIDを非表示/違反報告)
りんねむ(プロフ) - イアデビルさん» コメントありがとうございます！！頑張ります！！(^_^)丿 (2020年4月4日 17時) (レス) id: 529938dd30 (このIDを非表示/違反報告)
イアデビル(プロフ) - 面白いです！更新待ってます！頑張ってください！ (2020年4月3日 13時) (レス) id: ef5404f845 (このIDを非表示/違反報告)
りんねむ(プロフ) - ルイさん» コメントありがとうございます！ファミリー揃うのマジか！！って感じです！私も公開日に絶対見に行きます！(^^)v (2019年12月6日 16時) (レス) id: 529938dd30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんねむ | 作成日時：2019年11月25日 0時
