トリプルフェイスのご寵愛vol.3【名探偵コナン】

ep.111　もはや尋問 ページ20

『FBI捜査官赤井秀一、大学院生沖矢昴、そして潜入捜査官諸星大…。降谷さんと同じく3つの顔を使い分けてるってことです。』

赤「トリプルフェイスか…確かにな」ﾌｯ


降谷さんは日本の公安警察官、私立探偵兼喫茶ポアロの店員安室透、そして潜入捜査官もしている。二人共流石だ。


コ「ねぇ千尋姉ちゃん…」

『ん？』


赤井さんと話していると、コナン君が神妙な面持ちで話しかけてきた。


コ「安室さんが潜入してる組織のこと、何か知らないの？」

赤「！！」


降谷さんが潜入してる組織のこと…？


『…んー、知らないなぁ。降谷さんそういうの何も教えてくれないし。』

コ「そう…」


何故そんなことを聞くのか。少し引っかかる。
きっと探偵の好奇心なんだろうがそういう内容を教えることは出来ない。なにせ私は警察官。それも公安部のね。

そして疑うような目で見られたが、実を言うと本当に何も知らないのだ。まぁ例え知っていても教えてあげないんだけど。いくら新一でも、FBIの赤井さんでも。


コ「じゃあさ、」


コナン君は続ける。


コ「バーボンって人、知ってる？」

『っ…、』


聞こえたその名に私は固まる。
…コナン君もジンさんたちと知り合いなの？！

え、ちょっと待ってよ。
赤井さんもジンさんたちもさ、飲み仲間なわけじゃん？もちろん私もね。コナン君…っていうか新一でさえまだ高校生じゃん。何で知ってんのよ。

それにさ、私まだバーボンさんと会ったこと無いんだよ？！なのになんで新一はバーボンさんのこと知ってるの！ずるい！


『な、なんでその人のこと…』

コ「やっぱり知ってるんだね？」


コナン君は悲しそうな顔でそう言う。
…ちなみになんで悲しそうな顔をしているのかはさっぱりわからない。


コ「ちゃんと教えて。」

『え？』


さらにコナン君は私を問い詰めるかのように話を進める。徐々に話が読めなくなってきた。


コ「だから、組織のこととか、ジンたちのこととか！」

『ちょっと、ジン"さん"でしょう？目上の方なんだから。それに"組織"って何？もう中ニ病発病してんの？まだ小学校一年生でしょ、早いよ！』


ちなみに工藤新一くんとしてなら「もう高校2年生でしょ、遅いよ！」ってなるんだけどね。

私がそう言うと、赤井さんまで神妙な面持ちになる。だからなんでよ…


『バーボンさんね、名前は知ってるけど会ったこと無いのよ。いつも都合が合わなくてさ』

コ「え、そうなの…？」

『うん。え、なんかダメだった…？』

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