トリプルフェイスのご寵愛【名探偵コナン】

ep.9　"次"会う時に ページ10

ジ「っともう時間だな。」

『えぇ…！もうですか？』

ベ「本当、貴方と居るとあっという間に時間が過ぎるわね。」

『じゃあ"あだ名"は…』

ジ「次に会うときまでに考えといてやる。そんな顔するんじゃねぇ。」

『っ！///ありがとうございますジンさん！』

ウ「じゃあ、千尋さんまた。」

『さよなら！』




"あだ名"をつけてもらえる事になった直後。
ジンさんたちはお仕事があるらしく、帰らなければならなくなってしまった。

せっかく"あだ名"をゲット出来ると思ったのに…としょげていると、ジンさんがポンポンと優しく頭を撫でてそう言ってくれた。

店を出ていく3人に手を振るとそれぞれ違った対応が帰ってくる。
一度だけ私を見てフッと笑ってから出ていくジンさん。
投げキッスからのウィンクでハートを射止めにくるベルモットさん。
にっこり笑って手を降ってくれるウォッカさん。

今回も素敵な時間をありがとう、と思いながら私も店を出た。
あ、もちろんお会計したからね？




『バイオレットフィズかぁ…"私を覚えていて"。いつか使える日がくるかなー？』


ヴーヴーヴー


『ん？誰だろこんな時間に…って新一？』




バーから帰っているとき、ポケットに忍ばせているスマホが震える。
もう日付が変わる時刻。
さらに液晶画面を見ると"工藤新一"の文字が。
私は不思議に思いながら緑の受話器マークをスライドした。





『もしもし？』

新《おめぇ今何処に居んだよ！？》

『ちょっと大声出さないで。っていうかコナンじゃん。何でわざわざ新一のスマホで電話してんのー？』

コ《バーローこんな時間にコナンのスマホからかけたら怪しまれるだろ！？》

『はいはいそーですかー。ホームズのお弟子様は大変ですねぇ』

コ《お前酔ってんだろ…飲みに行ってたろ。…ったく心配させやがって。》

『え〜心配してくれたのー？お姉さん嬉しい〜』

コ《棒読みで言われてもこっちは嬉しくねぇっての。で、本題なんだけど、今度授業参観があんだよ。》

『随分いきなりだね。で、何？コナンくんはお姉さんに来てほしいのかなぁ？？』

コ《ち、ちげーし！！灰原が！……灰"あら私そんなこと言ってないわよ？"……灰原しーっ！》



何事かと思えば授業参観だった。
見た目は子供、頭脳は大人な二人は本当に大変ね。
っていうか全部丸聞こえなんですけど笑



『あははっ新一は昔からツンデレだもんね。いいよ、行ってあげる。いつ？』

コ《…わりいな。》

ep.10　カクテルの名前→←ep.8　味見

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す