トリプルフェイスのご寵愛【名探偵コナン】

ep.43　お昼休み ページ44

カランカラン

梓「いらっしゃいませ！」

美「あ！千尋先輩！！」

『あれ、美華ちゃん！』


お昼休み。私はご飯を食べるためにポアロへ向かった。…今朝はお弁当作る余裕なかったからね。中に入るとかつての後輩がいた。まぁ今も後輩なんだけどね…


美「今までどうしてたんですか？！全然連絡もくれないし！部長を問いただせば部署移動になったとか言うし！もう私わけわかんなくって…！」

『あー、ごめんごめん！こっちも色々あってさー…』


涙目で私に詰め寄る美華ちゃん。…我が後輩ながら可愛いぜ…。後輩との再会をしみじみと噛みしめていると、店の奥から"彼"が現れる。


安「へぇ…千尋さん部署移動になったんですか？」

『安室さん…！え、あ、まぁ…(…あんたのせいでなっ！ｸﾜｯ)』


何故こう、私がポアロに行くと必ずいるのだろうか。っていうか朝本庁に居たよね？え、何、多重影○身の術使えんの？


美「で、何処の部署なんですか？」

『え？！えーっと…』

梓「警察のこととかよくわかんないけど私も知りたいな！」

安「僕も知りたいです！」

『(いやお前も聞くんかい)…こ、公安部の方に…』

美「公安部？！？！」

『ちょ、美華ちゃん声が大きい！』

美「あ、すいません！」

安「へぇ…公安部かぁ…」


美華ちゃんに部署を聞かれ、どうしようかと迷っていると安室さんまでも聞いてきた。
チラリとみると"言ってもいい"と顔が言っていたので(自分がそう見えただけ)、もうどうにでもなれと思って本当の事を言った。
案の定驚く美華ちゃん。安室さんもちゃんと驚いたふりをしてくる。本当に主演男優賞だよ全く。


ヴーヴーヴー

ヴーヴーヴー


安「あ、メール…っ！！」

『メールだ(あ、ベルモットさんから！)』


そんな時、私と安室さんの携帯が同時になる。
安室さん、基降谷さんと同時だったので公安のほうかな？と思ったが相手はベルモットさんだった。隣にいる美華ちゃんや、前にいる安室さんに画面を見られないように気をつけながらメールを開く。


《Hello.今晩空いているかしら？》


画面には短い文が。その文に頬を緩ませながら私は返事を打つ。


《空いてます！》

《じゃあ、今日いつもの店で待ってるわよ。今日はバーボンにも会わせてあげるわ。》


送信するととすぐに返信が来る。
"バーボン"。それはまだ私があったことの無いベルモットさん達のお友達。新しい飲み仲間が増えること胸を踊らせ、私はまた文字を打った。


《楽しみにしてます！》

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