トリプルフェイスのご寵愛【名探偵コナン】

ep.17　ハニトラデート ページ18

降「着いたぞ。」


車の止まった場所は大きなショッピングモールだった。


降「お手をどうぞ。」

『えっあ、ありがとうございます？』

降「どういたしまして。」ﾆｺ


降谷さんは車を止めて先に降りると、助手席にまわってドアを開けてくれる。
降谷さんっていうか安室さんみたいだな？
っていうか切り替えがいきなり過ぎて戸惑うわ！


『降谷さ……「安室だ。」……え？』

安「僕の名前は安室透ですよ？」

『あ…すみません安室さん。どのお店に行くんですか？』

安「まずは洋服屋さんに行きましょうか！」

『はい！』


降…じゃなくて、今度は安室さん。の手をとって歩き始める。
どうやら外では、あくまでも安室透らしい。
私もそれに合わせて話す。
だって目が言ってたもん。降谷さんの目が。
降谷って呼んだらわかるよな？って。
おっかねぇ…



安「この服はどうです？」

『ちょっと大人っぽすぎません？』

安「そうですか？僕は似合うと思いますが…
ちょっと試着してみてはどうですか？」

『いやー、私には…』

安「ね？」ﾆｺ

『うっ…』


安室さんのキラキラした目、いや降谷さんの威圧的な目に負けて私は渋々試着室へ。
やっぱりこわいぜ…

安室さんにすすめられた服は黒のドレスワンピースで、背中が大きくあいている。
なんでも、潜入任務ではそういう服を沢山着るから慣れておけと言うことらしい。

確かにこの服可愛いけど…
は、恥ずかしい…

着替えが済んだ私は恥ずかしい気持ちを抑えて試着室を出る。



『…どう、ですかね？』

安「…………」

『あ、安室さん？』

安「あ、いえ、とても綺麗だってのでつい見惚れちゃいました。とてもお似合いですよ。」ﾆｺ

『あ、ありがとうございます//』


不意打ちあむぴ来たぁぁああ
安室さんに綺麗って言われたらそりゃ誰でも照れるよね！！
だが、これもハニトラ訓練だと思うと少し悲しい…。


『(平常心、平常心…)
あ、安室さんにそんなこと言われたら照れちゃいますね！じゃあ、これ買おうかなー…？』

安「僕が買いますよ。」

『え…？』

安「その服、僕が千尋さんにプレゼントします。」ﾆｺ



私が一生懸命平常心を保とうとしているのなんてお構いなしに、安室さんは満面の笑みで服を私にプレゼントするなんて言い出す。

かっこよかったけど、かっこよすぎて逆にもはや恐怖だった。
断ったらわかるよな？と一瞬だけ目が語る。

私は大人しくお礼を言うことしか出来なかった。

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